16歳女職人(塗装)が魔法少女じゃない理由

庵野虹鱒

第1話

ミキ。16歳。女職人やってます。塗装。

職人 舐めてる奴マジで許せない。あたしたちが居なかったら、あんたたちが住んでる家とか誰が建てると思ってんの?

中学卒業して今の仕事して約半年。


コウジ。18歳。職人。鉄骨鳶。

マジでかっこいい。私のことをいつも考えてくれる。何かある度にラインをくれる。しかもイケメン。私にはもったいないくらいの彼。

この前、免許取った。愛車はセルシオ(フルエアロ)。


ヨシタカ。16歳。無職。

元彼。イケメン。ホンダのDioZXに乗ってる。


私とコウジが車で地元を走ってたら、ヨシタカに会った。ヨシタカは私に気付いて追いかけてきた。私はラインでヨシタカに「何やってんの意味わかんない」って送った。ヨシタカは「別に」って返してきた。コウジは「何か後ろの原チャが煽ってくるんだけど」って笑いながら言った。


私は「意味わかんないから止めて」って送った。ヨシタカは「別に関係ないじゃん」ってきた。コクジはちょっとイラつき始めて「うぜーな、こいつ」って。車のスピードを一気にあげて、いきなりエンブレとかかけだした。コウジは「うはーまだ付いてくる。しかもエンブレでちょっとビビってねー」って笑い出した。


ヨシタカか「マジでむかつく」ってラインが来た。コウジはずっとスピードあげて、いきなりエンブレを繰り返している。私はラインを無視した。ヨシタカから「マジでぶっとばす」ってラインが来た。コウジがすっごいスピード出した。ヨシタカはずっとくっついて来た。車が急に右に曲がった。ヨシタカもついてきたけど。

前から来た車にぶつかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

16歳女職人(塗装)が魔法少女じゃない理由 庵野虹鱒 @issikimiyuki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る