第385話 裏切られると辛い

ジミー「ねぇジョン。何で今回コミカル三国志の更新が遅かったのかしら?」


ジョン「それはねジミー。作者が、今週は仕事が忙しかったからさ。」


ジミー「あら、仕事? ニートじゃなかったのね?」


ジョン「当り前さ。・・・元ニートだけどね。(←マジです。)」


ジミー「ふ~ん。・・・理由はそれだけ?」


ジョン「それ以外にも映画(=グレートウォール)を見に行ったりとか何とかで、何かと忙しかったみたいだよ。」


ジミー「映画ねぇ・・・彼女さんとかしら?」


ジョン「まさかぁ!一人に決まってるだろ!彼女なんているはずがない!ダメ人間に彼女なんて出来るはずないだろ!」


ジミー「それもそうね。」


ジョン・ジミー「「HAHAHA!!」」


 というような会話をジョンとジミーがしている間に、呂布御一行は徐州の城へと到着した。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・疲れた。」


 と、間をたっぷりとって呟くほどに、呂布軍全兵は疲れていた。


(早く家に帰って食事を取り、キュッと酒を飲んで、ニャンニャンしたい!!)


 疲労困憊の兵たちは、急いて徐州の門へ駆け入ろうとした。

 ところへ、


「今だ!射、射、射、射、射殺せ!!」


 と、城楼の上より発せられた号令に合わせ、やぐらの上からバシャバシャと雨のような矢が降って来た。


「What's happened!!(=何事だ!!)」


 呂布は仰天して、駒の手綱を強く握りしめながら、城楼を仰いだ。

 するとそこには、両手を広げ、待ってましたと言わんばかりのポーズを取りながら、自身を見下ろす一人の老人がいた。


「あ、あれは陳大夫ではないか!!」


 城楼にいる陳珪の存在に気付き、鳩が機関銃を撃ち込まれたような表情できょとんとする呂布。

 そんな彼を見下ろし・・・もとい、見下しながら、陳珪は叫んだ。


「匹夫の呂布!この城に何しに来たか!!」


 彼の大声に、虚ろになっていた呂布は、ハッとまなこを正した。


「陳大夫!これは一体どういうつもりか!!」


 呂布の叫びに陳珪は、


「アホアホ!バカバカ!マヌケマヌケ!オロカモノオロカモノ!!」


「この城はお前のモノではない!劉備玄徳様のモノだ!!」


「我が主である劉備様を騙し、奪い取ったお前にこの城の主は名乗らせぬ!!」


「この徐州城は、今、この日この時この瞬間より劉備様のモノだ!」


「家を失った狂狼め!キャインアインと鳴きながら、明後日の方向にでも落ちて行け!!」


 信頼していた者たちの裏切り。


 先日まで自分に向けられていた愛想笑いが軽蔑笑いへと変わり、あらん限りの罵詈雑言で罵ってくる。


「無念だ。無念だ。・・・無念だーーーーッ!!」


 呂布は駒を狂い回らせ、低回ていかいしてなかなかそこから去ろうとしなかった。

 そんな主の情けない姿を見た、真の忠臣である陳宮は、


「将軍!しっかりして下さい!陳父子への愚かな未練は捨て、いさぎよさを拾うのです!」


「小沛へ向かい体制を整え、奴らに一矢・・・否、千矢を持って報復するのです!」


「まだ負けたわけではございません!将軍!!」


 と、必死に主を盛り立て、力なき呂布を退き上がらせたのであった。

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