第6話  朝

(らいあサイド)

んー!!


らいあは伸びをしてベットから立った。

時計を見ると

6:00


「いつもにしては早いな」

苦笑しながら、カーテンを開ける。


陽の光がやけにまぶしい。


そういえば、今日から______


「翔と一緒に学校行くんだよね....。」


うわあああどうしよ、どうしよう...!!!!

ヘマしないかなあ。

てか、翔は、私のことなんて考えてないか...。


よし、いつも通り、いつも通り。

らいあは心で何度も呟き


キッチンへ行き、自分の弁当と朝ご飯を作る。


_____30分後。


「できたー!!!!」


らいあは朝ご飯と弁当を作る作業が終わり、水を飲んでまた片付けの作業をし始める。


「朝ご飯も慣れちゃったからなあ」


らいあが好きで作っているのだから、当然上達もする筈だ。


「いただきます!!!!」


テーブルの上で朝ご飯。


今日は早く起きてしまったせいか、準備も早く済ませた。


食べながら、翔のことを思い出す。


「かっこよかったなあ」


あんな幼い笑顔、見たこともなかった。

テニスの時の打ちあいの時はいつも真剣で、クラスではいつも楽しそうで。


でも、あんな優しさは私だけじゃなくて、他の子にも向けられてるんだろうな。


食べる手を止めて、考えてしまう。


「考えなくても、答は分かってる癖に」


期待しても傷つくだけだ、と思い


らいあは準備を進めた




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