「橙の闇」

煩先生

 

猫贄の壜が

記憶で騒ぎ

救えぬ僕は

深淵を聴く


歪んだ彼は

罰に縋って

同じ呪文を

ただ繰返す


まだ美しい

裏道を歩む

聖なる君は

共犯に背く


縺れた娘は

自傷に塗れ

黄昏の下で

本心も穢す

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「橙の闇」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ