空と海のパラドクス
プロキシマ
prologue?
「うーん…」
この男性は、悩んでいた。
彼にとっては人生が掛かっているような、そうでないような問題で。
「足りない」
彼は手元のマウスを一生懸命動かしながら、
目の前のモニターを睨み付けている。
どれだけ睨み付けたとしても、状況は全く改善されない。
むしろ自分の力でどうにかしようとすればするほど、
路頭に迷ってしまうような、そんな感覚。
「くそっ、どうすりゃいんだ」
男性はイライラしながら、
手元のマウスと、目の前のモニターを見るその赤くなった目を
一生懸命動かしている。
それはまるで、寄生虫が体のどこかに棲み着いて取れなくなった、
そんなむずがゆさを全身で表現する小動物のよう。
「足りないんだよおおおおおおおお」
では、いったい何がそこまで男性を駆り立てるのか。
一体何が、彼をそこまでにさせるのか。
おそらく、それまでにたくさん経験してきたであろう心的、または外的ストレスによって。髪は薄くなり、目は悪くなり、艶のあった肌はくすみ、手はまるで老人のようになってしまっている。もし、主にこの「髪」の部分で、気分を害された方がいるなら、事前に(事後だが)謝罪しておきたい。
なぜならそこに全く悪意はなく、ただ彼の置かれてきた状況が、少なくとも彼がそうなってしまうほどまでには、大変であった、ということを示したかったのだ。
彼が未だに睨み付けている(睨み付けているからといってどうこうなるような問題ではないが)24型の最新モニターには、何やらコンピューターシステムの、ストレージ容量を確認する画面が表示されているようだ。
そして、その容量を視覚的に表すゲージは、ほぼ完全に、右端まで赤く塗りつぶされている。どれどれ、残りの容量を確認してみよう…
おおっと、なんと残り、30メガバイトしかないではないか!
確かに、これでは少なすぎるし、心もとなさ過ぎる。
男性が、「足りない」と泣き叫んでいたのも、容易に頷けるだろう。
さて、そこで男性はハッとし、机の引き出しの2番目から、とあるものを取り出した。それは果たして何か。もちろん、これをご覧になっている皆さんであれば、容易におわかりいただけるであろう。
「くそ、最終手段だ…」
彼が、その黒い物体から延びた、何やらコードのようなものを、目前のモニター…ではなくて、その横にどっしりと据えられているタワー型の筐体に差し込む。
そしてその瞬間、ウインドウ上にもう一つの「ストレージ」が出現する。
しかし、もう皆さんはお気づきになられたかもしれない。
そう、なんとその机から新しく取り出した方の、ポータブル型ストレージも、容量が一杯だったのだ!ああ、なんたる失態、なんたる不運!
それなのに、男性は少したりとも動揺なんてしていない。
むしろおでこに滴る汗をゆっくりぬぐい、はみ出たお腹をゆっくりさするぐらいの余裕が見てとれる。
まるで、最初からそのストレージが、すでに満杯であることを知っていたかのようだ!(ド派手な効果音)
「ふう、作戦開始。オーバー」
そして男性は何やら意味深な言葉を呟いたのち、そのストレージの中身を確認していく。男性がマウスをクリックすると、その中からずらっとフォルダ郡が表示され、その一つひとつに、几帳面にタイトルらしきものと通し番号が割り振られているのが見える。
彼の表情からすると、さきほどの絶望的な表情とは打って変わり、新しい作戦の方は順調のようだ。しかしこのあと、男性に新たなる悲劇が降りかかることになる。
「………………mjd」
男性がその要領を得ない一言を発したその瞬間のモニターに注目してみよう。いやいや、今のは「容量」と「要領」を掛けた訳ではないぞ。断じて!
さて気を取り直して、カメラさんズーム、ズーム…おっとそこまで。
男性が言葉を失った状態で見つめているのは、一つのフォルダーのようだ。
そしてそのフォルダーには、なにやら長いフォルダ名が設定されている。
ええと?そこには何て書かれているか、皆さんはお読みいただけるだろうか。
「うわあああああ!こっちのストレージは『ニャンニャン☆くノ一魔法少女戦隊・しるべスターVI ~ご注文は子猫ですかニャ?~』を16Kで全話録画してる方だったぁああああぁああ!!!!これじゃ消せないじゃないかあああああああ!!やっちまったあああああ!!!」
…視聴者の方々に、突然彼が何語か分からない言葉を発したことを、心よりお詫び申し上げたい。
端的に説明すると、彼が今まで使用していたポータブル型ストレージの容量が一杯になってしまったので、まだ机にもう一つストレージがあったことを思い出し、それを使用してみたところ、なんとそっちのストレージは、彼が自分の命より愛している深夜放送アニメ『ニャンしる☆ごちゅ猫6期(長いので省略させていただく)』の超高画質再放送を全話録画していたものだったのだ!
「あああ…終わった…」
ついに希望を失った彼は、机に突っ伏してしまったようだ。
見ていただきたい、彼の悲哀漂う背中を。全ての光を失って、まるでこれから世界の終わりが来るかのように、見えないだろうか。
ああ、もし過去が変えられるのなら、あの時録画なんかに頼らずに、ネットのオンラインショップで、『にゃんしる☆』を全話購入しておけば良かった!なんて思っているかもしれない。知らないけどね。
しかし………おおっと、皆さんにも見ていただきたい。
彼の突っ伏した机に鎮座しているモニターから、
何やら光のようなものが溢れていることを。
彼はまだそれに気づいていないようだが、視聴者のみなさんはすでにお気づきのことだろう。そしておお…ようやく、突っ伏していた彼も異変に気付き、思い顔をゆっくりと上げていくではないか。
「………なんだ、これ」
彼が顔をあげて一心に見つめるその先には、新たなメッセージが表示されている。なになに、読み上げてみよう。
―おおっと、カメラをもう少し動かして。
そうそう、巨体でモニターの大事な部分が隠れてしまっているからね。
「…『無限……ストレージ』………?」
そう、そこには確かにそう表示されている。
『無限ストレージ』とね。
皆さんもこの男性のように、持っているストレージ…
ああ、今の時代にまだハードディスクなんていう前時代の代物を使っている方はおられないことを前提にしてお話をさせていただきますが、今ではそれらストレージ自体の容量が技術進歩によって考えられないほど進歩したものの、人々がそれに保存する情報自体の容量も比例して大きくなってしまいましたね。
ですから、どれだけ皆さんがお買い求めいただいているストレージの容量が大きくなったとしても、どれだけオンラインストレージが主流になったとしても、彼と同じような問題を抱えてしまう方は少なくないのです。
しかし、ぜひ視聴者の皆さんにも思い出していただきたい。
最近、新しい技術の研究・開発が進んでいることを。
そして、連日世界でニュースになっているそのあり得ないほど革新的で想像を超える技術に関連する製品、サービスの開発、及びプロダクト権限が、この国では我が社に全面委託されていることを…。(淫妙な音楽)
さて、ここで彼の見ているモニターにカメラを戻してみよう。
彼が凝視しているその先には、とある文字が浮かび上がってくる。
それを見た彼が、不安と期待で体を震わせている。
そして、そこに浮かび上がった文字とは…!
「こ、これはっ……………!?」
そう!
我が社の新ストレージサービス、『 STORAGE OF LOVE 』…略して、「SEA」だ!
この新サービスは、ご存知の通り近年研究が進んでいる、自然による無限ストレージの縺ョ繧ク繝シ繝ャ繝医せ髯千┌繧九h縺ォ辟カ閾ェ縲√k縺?〒繧馴?イ縺檎ゥカ遐泌ケエ霑代j騾壹?遏・蟄倥#縲√?繧ケ繝薙?繧オ譁ー縺ョ縺?√□縲喉ES縲後?√※縺礼払
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―――――――
―
「……ちょっとちょっと、何よ、これ」
「はい?」
「色々突っ込みたいことはあるのだけれど、まず後半全部文字化けしてるんだけど」
「え、見せてください…。…アレ、……本当だ。なんでだろう…?おかしいなぁ。作ったときはこんな風になってなかったのに」
「ちゃんと直してから提出しなさい。それにこれ、何?この(「淫妙な音楽」)ってのは。意味が全く分からないんだけど。」
「ああそれは、段々と盛り上げていくような音楽っていう意味でぇ…」
「企画書よりも日本語からやり直しなさい。あとこの『STORAGE LOVE』っていうクソダサネーミングは5誰が担当したの?課長?それともあなた?」
「自分です…すみません」
「しっかりしなさいよ、もう。それになんでこれを短縮したら『SEA』なのよ。略語を『SEA』にしたいんならそれに合わせて決めなさい。今のままじゃどうやっても『SAE』か『SOL』じゃないの」
「…すみません」
「はぁ…。あとねえ、『にゃん☆しる』……………いやもう面倒くさいからこれは良いわ。とりあえずきちんと読めるものを提出しなさい。分かった?」
「はい…すみませんでした…。と、とりあえず文字化けしている部分だけすぐ直してみたので…確認してもらえますかぁ」
「…相変わらずそういうことだけは早いのね。いいわ、ちょっと見せてみて―
――あのねぇ、さっきよりひどくなってるじゃないの。どういうこと?何考えてるの?」
「あっれぇ…おかしいなぁ。すみ4ません」
「本当に使えないわね…ちょっと端末貸しなさい。文字化けだけ直してあげるから―
―あれ……何これ?」
「どうしたんですかぁ?」
「いや……変ね。文字化けの部分がどんどん増えていってるわ。この端末、何かウイルスにでも感染したんじゃないの?」
「ま、まさかぁ。昔の話じゃあるまいし」
「じゃあ3なんでこんなことになってるのよ。嫌だ、どんどん増えていくわ…どうにかしてよ、これ!気持ち悪い」
「ええー…そんなこと言われても」
「あなたの端末でしょ?あなたがなんとかしなさいよ」
「む、無理ですよお。あ、ちょっと主任!あなたの端末も!」
「ええ!ウソ!?…マジあり得ないんですけど!」
「…あのおこれは非常にマズい気がするんですよねぇ。もううちらの力だけじゃどうしようもないのでぇ…とりあえず社長に相談を…」
「―ちょっと待って。確かに私の端末もメニューが文字化けしてるけど、ところどころ読める字があるわね」
「えぇ、そういうもんじゃないんですか、文字化けって。漢字みたいな部分は読めないとしても、中に一文字だけで2なら読める、半角のカタカナとか記号みたいなのがところどころ交じってたりしますから。肝心な内容はもちろん分からないですけどねぇ。あ、漢字と肝心がシャレになっちゃった、テヘ☆」
「…いや、そういうんじゃなくてね、こう…なんていうの。意味のある言葉として読めるようになってる部分がところどころあるのよ。あなたの作った文書もそうじゃない?」
「ええっと…待ってくださいねぇ……あら、確かに……」
「でしょ?何て書いてあるか分かる?」
「う、ううん…? ほ、ん、う……いや、違うな。ほ、ん、と、う、に……『本当に』…?」
「つ、続きは?」
「せ、せかさないで下さいよぉ1。というか、こんなことどうでもいいじゃないですかぁ。はやくこの異常事態を社長に知らせないと」
「良いから続きは!?」
「はいはいわかりましたよ……ええと、た……せ…………な……?いや、違うなぁ。た、い、せ、つ、な……『大切な』…でしょうかねぇ。―あ!!」
0
「きゃあ!!」
「ひぃっ!」
「ど、どうしたのよいきなり大声上げて!」
「どうしたもこうしたも、停電しちゃいましたよぉ!」
「し、心配ないわ。すぐに予備電源が点くはずだもの」
「で、でも、点きませんよぉ?」
「ったく設備担当は何してるのかしら。あとでみっちり説教してやらなきゃ」
「………………ねぇ、何か、聞こえません?」
「……は?聞こえないわよ。やめてよ怖いこと言うの」
「いや、確かに聞こえますよぉ。地鳴りみたいな音」
「ウソ、聞こえないわよ。あなた耳がおかしいんじゃないの?」
「おっかしいなぁ、あいや、耳はおかしくないですよ。確かに聞こえたんだけどなぁ」
「もういい、設備担当に直接連絡をしてみるわ。あのメガネ、覚えておきなさい」
「」
「……ねぇ、なんで突然黙り込んだのよ。怖いからやめなさい、そういうの」
「」
「あのねえ、やめなさいってば。企画書の件と言い、悪ふざけが過ぎるわよ」
「」
「ね、ねえちょっと、何か言いなさいってば」
「」
「…い、いやね、もう。トイレにでも行ったのかしら。…あら?何か端末に表示されてるわ。というか、これを灯りとして使えば良かったんじゃない。うっかりしてたわ」
「」
「ええと、どれどれ…… てかこれ何語?アイツさっきこれを読んでたのかしら。相変わらず分からない才能だわ。…それより翻訳アプリを起動して、と。言語は、おまかせで、っと」
「」
「なになに、『こうやって てがみをかくのは ―さ――い―― ― ご―――――― ―――― -―――――― ―-―-
―― ―-‐‐-‐――‐――-――- - --
― ―― ― ―
――
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