Sky of Queeeeeeen!

ぱりん

第0話 「starts of fragment!」

最初は本当に、とにもかくにも色鮮やかに輝き鼓動する線達が僕の眼球を貫いて

意識へと感電していったのを覚えている。

その光の束は僕をかたどりつつも破壊し、また創造し、常に僕は“何か”の集積体として息をするのだった。

激しく勢いづく光の川を突き進んで僕自身は僕自身の意識があることに安堵する。

「心地いい」

だがそう思った時にはもう川は枯れていた。

あたり一面は真っ黒な海へと沈んで僕をかたどる微かな残光も跡形もなく散っていくのが見えた。風にさらわれる砂のように彼らは歌いながら舞うと僕をどこかへと導いていくのがわかった。

どこかへと遥へと進んでいくうちに僕を導く光はどこからともなく凝縮して僕を包み込む無数の輝きと変わる。


「ありがとう」

僕は何気なくそう口にした。


「こちらこそ」


光が微笑むとすべては白に転じた。


熱、重力、空気、吐息、記憶。


すべての総意が特異点を繋いだ時僕は飛び立った。


あのソラへと。


this is starts and end.

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