15少女終末漂浪記

りりりりりり

prologue.



『私達、この15人で独立国家を創る。


世界各国の戦争を管理する新たな抑止力を作るのだ。

戦争は、醜く、残酷で、身勝手だけれど、闘わなくては生きて行けないもの達は、沢山いる。

私だってその内の一人だ。


私達で、戦争を管理する。


核でもなく、部隊の治安能力と世界を覆う膨大なネットワークを駆使して、戦場を秩序たらしめ、人々の争いを制御するのだ。


私達は、特有の領土を持たない。


戦場こそが私達の家だ。

私達は、世界を平和になんてできやしない。

けれど、人々を救うことは、できる。

飢餓で死にゆく難民達を、

収容所のガス室で死に絶えていく捕虜達を、

救うことができる。


もし、私の声が聞こえているのなら。

もし、私の気持ちが届いているなら。

もし、私に賛同してくれるなら。


… どうか私に付いてきて欲しい。』






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