きまぐれに
「涙」「物語」「飴」
物語りの中で天から降る雨は涙であると読んだ。
晴れ間の見える日の雨は狐が粛々と花嫁行列をしているというし、きっと甘い喜びの雨なのだろう。
優しい雨はある。
そう、どうしようもなく襲いくる絶望は虚無は恐ろしい心の闇。それに翻弄されてどうしようもなくいきどまった時、あのゲリラ豪雨の中、笑いながら泣いた。
すべてがバカバカしくてちっぽけだった。
ああ、あの雨は酷かった。最悪だった。
でも、あの雨は必要だったんだ。
涙を、嘆きを隠してくれたあの優しい雨が。
ころりと小さな飴を口に入れる。噛み砕かないようにゆるく転がす。
静かに降る雨をガラスむこうに眺めながら、すこしばかり埃っぽい部屋で物語を繰ろう。
お題は「涙」「物語」「飴」です。
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