Analog Rhythm Machine~アナログリズムマシン

現在のリズムマシンの礎となったのは、これらのアナログリズムマシン、アナログリズムボックスなどと呼ばれた「箱型」のシンセサイザーだった。

その走りは、コルグの「ドンカマチック」であり、これはキックの「ドン」とリムショットの「カッ」という音が特徴であったことからこの名が付き、スタジオでは「ドンカマ」と言えばクリックの事を指す。

そもそも、このドンカマはスタジオドラマーの代わりにリズムを刻むものとして開発されたのである。

後にアナログリズムマシンの名機と呼ばれる機種が、ローランドから出される。

CR-78やTR-808、TR-909など、後のダンスミュージックに多大な影響を与えることになる。

音はあらかじめ設定されており、それを元に加工が可能。リズムはステップシーケンサーによって、16ステップ/1小節のリズムを入れていく方法が取られる。

ちなみに、テクノやトランスなどで頻繁に使われるTR-909は、発売当初かなりの酷評を食らった歴史がある。

CR-68、CR-78の他、TRシリーズのTR-808、TR-909、TR-606、TR-707、TR-626、TR-727、TR-505がある。

他社の有名どころはLinnの「LinnDrum(LM-1やLM-2などがある)」だろう。

しかしこれはアナログリズムマシンというよりは、PCMを採用しており、当時出ていたリズムマシンの中では、最高のクオリティーとリアリティーを持っていた。

その分高価だったのは言うまでもない。

TR-909は初めてPCMが使われた機種であり、あの特徴的なシンバルとハイハットは当時のロービットサンプリングなのである。TR-707はPCM音源で、TR-727はラテン打楽器専用機だ。TR-505はTR-707とTR-727を併せ持った機種で、TR-626はその後継機。CR/TRシリーズはほかにも多々ある。

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