過去ただ苦しい、それだけ
天使は悪魔に殺された
北東から鬼がやって来た
天使は飛んだ
私を殺すための矢になって飛んできた
世界は壊れた
天使は創造主を殺したから
悪魔は呟いた
「人は嘘をつき、ばれたら壊れてなんぼ。」だ
と
天使の〈意志の影〉の人は笑った
全ての原因は私ではありませんよ
と
自由になった天使は世界を包むだけ
魂のない人は彷徨った
自らと同じ、望まれぬ命を探して
人だったものはケモノになった
人になるため、駆ける
死んだ
意志だけの世界を駆ける
夢を見るため
正義と真実と夢のない世界を望んだ
でも
そんな所に将来なんか描けない
こんな所に未来は無い
どんな所に逃げ込んでも太陽のような優しさは……
そして涙
天使も悪魔も
本当は
私には見えていなかった
私を閉じ込めたのは私
私を恐れたのは私
ねえ
私も泣いていたんだよ
私
歩き続けていたいんだ
だから
あなたを受け入れきってしまった
後で
まったく新しく生まれ変わっても
いいよね
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