私の住む街
@2416
第1話 お隣さん
やぁ、初めまして。
私はある街に住む30代のオジサンだ。
いや、私がまだ10代の頃に想像していたよりも30代ってのは随分と若いんだな、むしろ若者と呼ばれる層と変わらなくね?
と思ってはいるものの、隣町(重要)に住む友人の子供からオジちゃん!って言われても、お兄ちゃんって呼ぶんだよ?(にっこり)
とは言えない事も事実であり若者振るのは辞めようと思いました。
いきなり自分語りから入ってしまったけれど、私は自分の日常を皆さんに話そうと思う。結局自分語りではあるんだけれど、私の住む街は少し変わっている気がするんだ。
いや、街と言うよりも住人が変わっている気がする。曖昧で申し訳ないが、何しろ他の街に住んだ事がないので実際は何ら可笑しい事はない普通の街なのかもしれない。
と言う事で、私の日常で会った住人達との会話や、街の様子を語って行くので皆さんに判断してもらいたいと思う。
そうだなぁまず最初は隣の家に住む家族の事を語ってみよう。
あれはある夏の日の事だった、コンビニで缶コーヒーを買って家に帰る途中、ある少女に出会った。
「こんにちは!」
そう元気良く私に声をかけてきたのは太陽の光を全て吸収するかのような黒髪をオカッパにしている少女だった。
私は困惑する事なく挨拶を返した、私は幼い少女に欲情するようなロリコンではないし、見知った相手だったからである。
彼女こそがお隣さん家のお嬢さんだ。と言ってもお隣さんにはお嬢さんが正確には二人いるので妹さんの方になる。
お隣さんは2世帯住宅で今時珍しくとても仲の良い家族だ、私の目の前にいる少女には同じ小学生の兄と、歳の離れた姉がいる。その姉の旦那さんと息子さんが所謂嫁さんの実家で暮らしているのだ。
しかし目の前の少女を見るといつも思う事がある、これは昔から思っていた事で、何度か本人や少女の家族にすらその事を伝えはしたが一向に改善される気配がない。
困った事に今時の、いや。
随分と昔から女子小学生の中ではこれが常識なのだろうか?何しろ記憶は曖昧だが私が少女と初めて出会った頃からの事だからな。
口うるさいと思われるかもしれないが一応再度苦言を呈しておこう。
「随分と前にも言った事があると思うんだけれど…そのファションは流行りなのかい?いやね、私も流行り廃りには疎いものだから上手くは言えないけれど、その、何と言うか…露出が多すぎないかな?なんて…。」
そう彼女は少々露出度が高いのだ。
主に下半身の事なんだけれど、いや、ローライズとかそう言うファッションがあるのは私も知っているよ。
でも、彼女はどちらかと言うと上げ過ぎなのだ。スカートを。
私は彼女がスカート以外を履いてる所を見た事がない、そしていつも…何て言うか……端的に言うと…
おパンツ丸見え状態なのだ。
もうパンチラとか見せパンとかそんなんじゃない。
面積で言えばおパンツの半分近くをまるっと出しで歩いているのだ。
これはいいのか?流行りなのか?
オジサン倫理的な問題が気になって気になって仕方がないんだ。
先に述べたように私はロリコンではないからまさか少女のおパンツで私のおティンティンがムズムズしてくる事なんてない。けれど、おパンツ丸出し少女といい年した大人の男が道を歩きながら会話などしていたら世間はどう見るのだろうか。
幸い今日まで不審者扱いや、児ポ的な問題で警察官のお世話になった事は一度もないが不安で仕方ない。
ただでさえ警察官と言う人種は危ないヤツが多いと言うのに。
例えばだ、いつも竹箒で地面を掃いてる生きたカカシのような男に向かって容赦なく発砲しつづける警官(カカシおじさんはエンカウントすると必ずお出かけですか?と聞いてきてうざい)や、ぶっとい眉毛をした公務員のはずなのに毎日下駄で勤務している多趣味を極めたような警官(同じ交番にはピンクの制服の婦人警官、白い制服の金髪警官が勤務)がいる。
警察官とはとても普通とは言い難い連中なのだ。ヤツらに常識を求めてはいけない、私が幼かった頃に学んだこの世の摂理の1つである。
そんなヤツらに妙な嫌疑をかけられて追いかけられたらたまったものではない。
そして目の前にいる件の少女だが…
駄目だ、以前この話をした時もそうだった。私が彼女のおパンツまるっと出しについて注意を促すと何と言うかこう…目のハイライトが消えるのだ。
いや、冗談ではなく。
何か電源が落ちたかのように目のハイライトが消え、数秒すると私の話など無かったかのように振る舞う。これは彼女の家族もそうだった、夕食に招待され子供達が寝た後の晩酌中にこの話をした時、父母姉婿が一斉に目のハイライトを消した時は正直軽くちびった。
いや、アレは漏らしたと言っても過言ではない量がでた。
あの時のトラウマを思い出しているうちに家の前についたらしい。
テンプレとなったおパンツの話は聞こえません状態から復帰した少女と別れ、隣の我が家に向かう。
何が彼女をそうさせるのか俺にはわからない。
もしかしたらおパンツ丸出しじゃないと学校でイジメられてしまうのかもしれないし、おパンツ丸出しの女生徒にし人権がない恐ろしい学校なのかもしれない。
ちなみに他の小学校に通う少女とも顔見知りだがその子は丸出しではない、やはり校風か家風か謎は深まるばかりだ。
まるで神に定められたルールを守るかのようにおパンツを出し続ける少女、皆さんの街でも3歩歩けば棒に当たるくらいの感覚で見かけるのだろうか?
鍵を開け玄関をくぐる時に元気な男の子の声が聞えた、先ほどの少女の兄の友達が遊びの誘いに来たのだろう、その誘い文句もまた聞き慣れたものであった。
「お〜〜い!! *@%#+: 野球しようぜっ!」
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