ぼかろぶ!

おだた

─ 序文

   青き髪を 両耳の上の元で留め 左右くるぶしまで伸ばす

   時に髪は 風になびき舞い上がって 青い空を 青く染め

   雨に濡れ 柳よりも重いしなを流し

   花のように咲いて 地を埋め

   紅葉のように 夕暮れより赤く暮れる

   雪をまとって 氷山のようにそびえ立ち

   闇夜を射して 月のように光る

   その声は 己が髪と同じく 透き通るように美しい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る