第9話竹馬

ゴールデンウィーク中、私の父が何処からか竹馬(竹ではなく、スチール製)を出してきました。

 早速、長男(小学二年生)にやらせましたが上手く出来ません。通園していた保育園にもあったはずですが、長男は練習しなかったとのこと。

 仕方がないので私が見本をみせました。

 過去、保育園にいた時に女子のみんなで練習し、私は習得していたのです。

 最初、ちょっとつまづきましたが、カンを思い出すにつれ、スムーズに方向転換も出来るように。

 昔、身体で覚えたことは忘れずに今でも出来るって本当ですね。


「俺、出来ねえんだよ」


 と、そんな私を見ていた下船中の主人。

 練習したけど出来なかったとか。


「やってみいよ」


 主人と交代しました。


 ……本当に出来ない。乗れない。


 私「アレやって。昔の下駄履いてた日本人の感覚で。花魁道中の外八文字みたいなイメージで」(テキトーなこと言ってます)


 アドバイスしますがなかなか出来ません。


 主人「あれ?」


 やっと乗ったと思ったら。

 何故か主人は後退し始めました。(そっちの方が難しいぞ)


 私「なんで後ろに行くんよ?」


 主人「わかんない。後ろに行っちゃう」


 重心が前に出来ないのか?

 そういえば、以前靴屋さんで重心を見てもらった時、主人はカカトでした。


 私「扁平足、ってことと関係あるんかな」


 主人「分かんない」


 ※主人は超扁平足。ちなみに私は反対でハイアーチ。行軍すると疲労骨折しやすいという足ですね。


 その後、子供のときに習得したこと、習得出来なかったことについて話しました。

 主人はアイススケートが出来たとか。ローラースケート、スケボーは無理だったとのこと。

 私はアイススケートに一度だけ連れて行ってもらったことがありますが、出来ませんでした。ローラースケートもスケボーも挑戦したけど無理。竹馬だけですね。


 そして話題は一輪車に。


 一輪車に乗れた子、ってクラスで尊敬の対象じゃありませんでした?

 あれこそ練習を積まないと絶対に出来ないといいますか。

 余程バランス感覚が良い子か、もしくは習得するまで努力する根性のある子のどちらかでしょう?


 私も主人も、もちろん一輪車には乗れませんでした。



 それにしても、私たちが子供の時はちゃんと外で遊んでましたよね。

 今は、スケボーとかローラースケートする子なんて、もしくは竹馬やカッポカッポや、ゴム跳びとかする子なんて……居ます?

 ……居ませんよね。





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