鶴の繰り返し
決して覗かないでくださいと言って娘は部屋にこもった。
機織りの音が扉を隔てて聞こえてくる。
しばし耳を澄ませていた翁だが、突然音が止んだので心配して扉を開けてしまう。
部屋の中には織機に羽を巻き込まれた鶴がいた。
「あのとき助けていただいた鶴ですが、今回もお願いします」
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