ペンネームも審査対象?

 皆さんはどんな名前で活動されておりますか? 真剣に考えた名前、ふざけた名前、本名、様々な理由で名付けられた事と思います。ちなみに私はふざけた名前に属しますね。カクヨムでもその他のネット媒体でもこの名前です。媒体ごとに名前を変えるのは面倒臭いんですよ。

 で、このペンネームに関してコンテストの減点対象になったと言う話題がありました。SNSのトレンドになっていたので、ご存じの方も少なくないと思います。


 2024年の4月25日に『第70回 江戸川乱歩賞』の最終候補作が発表され、2次予選を通過した作品の講評が公開されました。

 話題になっていたのは『がにまた』と言うペンネームの人の作品の講評。そこでは『ネタバレと言っていい題名、真面目につけたとは思えないペンネーム、ともに減点対象』と記されているのだそうです。


 SNSでは、作品内容と関係ない部分を減点対象にする事を疑問視するコメントが結構あったんですよね。また、江戸川乱歩が『エドガー・アラン・ポー』をもじったペンネームなので『江戸川乱歩を冠する作品賞がペンネームで減点するのか』と言う意見もあり、『エドガー・アラン・ポー』や同じく駄洒落のペンネーム『二葉亭四迷(「くたばってしまえ」に由来)』がトレンドに入っておりました。


 ペンネームがふざけていたり、あらすじタイトルだったりするのは、まさにラノベの作法ですよね。特にあらすじタイトルって、WEB小説じゃないんだから。公募であらすじタイトルはどうなの? と個人的には思ってしまいます。

 ネタバレ厳禁のミステリってジャンルでは特にあかんのじゃないかな。


 ただですねえ。タイトルやペンネームって後でいくらでも変えられるじゃないですか。WEB小説から書籍化される時でもペンネームを変えて出版される事はよくあります。タイトルだって変わる事は珍しくない訳です。

 それを考えると、審査は内容だけでして欲しいなと思いますし、内容が特別良ければペンネームなんて気にならない気もします。そう、内容も良くなかったから他の部分も目についたのかもなとも邪推してしまうのです。どうなのでしょうね。


 話は変わりますけど、皆さんは作品を読む時に作者名は意識しますか? 私は割と作者名を意識してしまいますね。自分がふざけた名前なのに、ふざけたペンネームの人には少し苦手意識があります。ペンネームは普通の人の名前っぽい方がいいって指南する創作論もありましたっけ。

 ラノベの場合は変なペンネームのまま書籍化される事もありますけど、ラノベ以外でそう言うペンネームの人ってまず見当たりません。公募に作品を送る時は、名前をせめて人の名前っぽい様にした方がいいのでしょうね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る