居心地が悪いと思う人が抜ける事でサイトの傾向が決まってしまう

 私、ツイートデックの窓のひとつを検索枠で『カクヨム』にしているんですけど、そこで興味深いつぶやきを見つけたんです。それはカクヨムの雰囲気が自分には合わないので退会すると言うものでした。

 サイトの雰囲気って何だろうなって、その時に思ったんですよね。


 私はカクヨムが正式スタートする前からいる訳ですけど、初期のカクヨムはねぇ、今よりも何でもありな雰囲気でしたよ。純文学っぽい作品もいくつも簡単に見つけられましたし、そう言うのを読む機会のなかった私は楽しく読んでましたね。

 そうそう、SFも今より勢いがありましたなぁ。まだサイトの傾向みたいなものも曖昧で、良く言えば気持ちのいいカオス混沌だったんです。


 初期のカクヨムの設計から言って、その後どう言う流れになっても対応出来るようなフラットな作りになっていたと思うんですよね。もしこれで純文学が一大勢力になっていたら、それに特化する感じのサイトになっていたかも知れません。カクヨムはこう言うところですよと制限しなかったからこそ、どう言うサイトになるかは集まったユーザーが決めていった感じなんじゃないかな。


 つまり何が言いたいかと言うと、合わないと言って去る人が増える事によって、更にサイトが先鋭化してしまっているのではないかと。これを悪循環と見るか、最適化と見るかは立場によって違うのでしょう。


 居心地が悪いと思う人がそれでも頑張り続ける事で、やがてまた傾向が変わってくるのかも知れません。特定のジャンルに特化しちゃうとマニアックになって先細りしちゃう気がするんですよね。離れそうになる人を引き止めたり、色んな人を呼ぶ事が運営さんの仕事ではあるのですけど。


 そのサイトがどう言うものになるかは、集まるユーザー次第。それによって生まれる雰囲気次第ですよね。人は流れていくものです。今の雰囲気が一年後も同じとは限りません。新陳代謝が激しいのは悪くないのですけど、特定の色に染まり続ける流れになるのは少し困りますよね。

 どうか、今後も色んな色の混ざりあった素敵なサイトでい続けて欲しいなぁ。


 とは言え、居心地の悪いユーザー側に立ってみればこれだけサイトも乱立していますし、自分に合うサイトを探して色々試してみるのも悪くないですよね。本当に嫌になったらすぐに離れた方がいいのかも知れませんナ。

 私も別のサイトで作品を発表すれば人気作家になるかもですし――まぁそれはないか(汗)。

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