小説は何を書くかより、何を書かないかの方が重要な気がしてきた

 小説って全て文章で表現しなくちゃだから、細かく描写すればするほどテンポが悪くなりますよね。どこまで描写するかは作者の癖と言うか個性になるのですけど、そこで読まれなくなってしまうのは勿体ないかなと思うようになってきました。


 よくある小説家と編集――漫画家と編集でもいいですけど――とのやり取りで「ここからここまでカットね」と言うのを目にした事のある人は多いと思います。つまり、純粋な読み手側の視点で見ると、作者と言うのは無駄な描写をしてしまいがちなのですね。


 後、小説の場合ですけど、読者にどれだけ想像させるかも重要になってきます。そのものズバリの表現は避けるようにと、大抵の創作論では指摘していますよね。


 例えば、Aはその事実を知って悲しくなってポロポロと涙を流した。みたいな文章。これはプロでは失格の表現です。直接的すぎますからね。

 悲しくなったと言う部分を書かずに間接的に表現して、ああ、このキャラは今悲しんでいるんだなと言うのを読者に想像させなければいけません。そうすると印象が全然違ってくるんですよね。これ、すごく大事。素人作品であっても、人気作はなやり直接的な表現は避けていると思います。


 書かないと言えば、説明的な文章もそれが必要だとは言え、出来るだけ書かない事に越した事はありません。説明的なセリフなどは違和感のないように直すべきでしょう。アニメとかでもよく見かけますけどね。子供向けの話とか、ネタで敢えてそうしているのなら構わないと思いますけど。


 小説は情報の取捨選択です。独りよがりにならずに出来るだけ多くの意見を聞いて、自分なりの正解に辿り着いて欲しいと思います。何が正解かと言うのは難しい話ですけど、単純に人気で判断するのがいいのではないでしょうか。こう変えたらPVが増えた。評価された。そう言う変化を敏感に感じ取る事です。

 細かくデータを取るのもいいかもですね。私は面倒なのでしませんけど(汗)。

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