素人小説は評価を気にしなくていい!
ある日、 私、ふと思ったんですよね。上手い小説ならプロの作品を読めばいい。面白い作品もプロの技術には敵わないだろう。まぁ当然の話ですけど。
じゃあ、何故人は上手くも面白くもない素人小説を読むのか。そこに需要があるって事ですよね。
無料だから? 勿論そこは大きいと思います。ただ、それだけでもない気がするんです。プロの作品は素晴らしいですけど、洗練されすぎて削ってしまったものも多いんですよね。そう言う削られてしまったものを求めている人も多いのではないかと。
農家の人が作って出荷された野菜は質も高いですけど均一的で、家庭菜園で作られたものには大きさも出来もそれぞれで個性豊か。そんな感じでしょうか。
つまり、その下手な所が良いって需要です。確かにニッチかも知れません。ですが、プロじゃない以上、ニッチでもいいのではないかと。極端な事を言えば、たった1人に届けば十分な場合もあります。そう言う世界もあっていいんじゃないかなと。むしろそう言う需要のための素人創作だと思うんです。
勿論読まれたい人は技術を磨き、どんどん洗練させて高みを探求するべきでしょう。それはとても素晴らしい事です。ただ、それだけじゃないなって事なんです。全員がトップを目指さなくていい。咲ける場所で花を咲かせばいいと思うんです。
そう、言ってみれば私達は野に咲く小さな花々。小さくてもそれぞれが個性を発揮して自分らしく咲けばいいのです。オンリーワン!
私の持論は世界は弱肉強食ではなく、適材適所。そこに相応しいものがピタッと収まっていく。言うなれば世界はパズルではないかと思うんです。人と人との出会いが奇跡的なように、読者と作品の出会いもまた奇跡。今もどこかでそう言う小さな奇跡が起き続けている事でしょう。
だから、作品が読まれなくてもどうか悲しまないで。誰かが価値を見い出せばそれは価値のあるもの。まず第一に、私達がしている事は趣味なのです。自分だけが良ければ良かったりもします。そこを出発点にしましょう。
評価はあくまでもおまけです。どうか本末転倒になりませんように。
まずは趣味をとことん楽しみましょう。創作は楽しいものですからね!
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