突出していないと読まれない

 作品を公開しているのに読まれない。あるあるですよね。誰もが読まれなくて苦労していると思います。私も当然ながら読まれてません。うう……。


 で、何故読まれないのかを読者視点で考えてみたんです。読まれない理由は簡単。読みたいと思えないから。

 執筆歴が長くても読まれない人がいたりしますよね。そう言う人の作品はつまらなくはない場合が多いです。とても洗練されていて読みやすく、一見何も問題がないように見える。執筆に本気で向き合っているのですから当然です。

 

 なのに何故か読まれない。問題がないだけじゃ読む理由にはならないんですよね。読者が読みたいと思うような引っかかりがないと。その作品でしか読めない何かがあるからこそ読もうって思えるんです。

 読みやすくて読んでいて情景が浮かんできて読後感も良くても、どこかでこの手の話を読んだ事があるなとか、読むには読んだけど心に残らないな、ではすぐに忘れられてしまう。刺激が足りない。こなれすぎていて、それが逆効果になっている場合もある事でしょう。


 『普通に読める』のその先に進めてこそ読まれる作品になるんですよね。これって努力で補えるのかな? それは分かりません。補える部分もあるでしょう。

 ただ、最終的には書き手の個性ですからね。今読まれていなくて技術的には問題ないレベルまで行っていたのなら、今までのパターンを壊す挑戦をするべきかなとは思います。読まれていない今の延長線ではヒットは難しいでしょうから。


 今まで書いた事のないジャンルだとか、書いた事のないキャラだとか、書いた事のない終わり方とか、書いた事のない表現、文体とか……。挑戦する事で何かが変わるかも知れません。

 大事なのは突出する事。読者の心にその作品独自の何かを強く印象付ける事です。ほら、よく『爪痕を残す』って言うじゃないですか。唯一無二の作品になれば、読む人も増えるんじゃないかな。


 とか、そんな事を考えてみたりしましたよ。ま、そう言う作品を書くのもまた、簡単ではないのですけどねー。

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