読者選考の光と闇

 カクヨムコンには読者選考がありますよね。カクヨムコン以外でも読者選考のあるコンテストはあります。今回はこの読者選考について考えてみようかと思います。


 読者選考は、そもそも一般読者の受けの度合いで作品の出来を判断する下読み丸投げ機能と揶揄されたりもします。まぁとにかく、投稿サイトならではの選考方法ですよね。

 この読者選考の効果は、作品がどれだけ面白いのかをある程度客観的な結果として導き出す事が出来ると言うものではないかと思います。つまり、読者評価の高い作品は面白い――はずですよね。


 今までこの読者選考の問題点と言えば、星瀑とかの不正について語られたものが多かったと思います。テクニック次第では狙った相手を不正扱いにも出来るって言う……(汗)。これはこれで恐ろしい話です。


 んで、この間見たつぶやきに、私はもうひとつの問題点を見つけたのです。それは、仲良くなった人の作品を追いかけなくちゃプレッシャー問題です。

 

 昔はストイックだったカクヨムも今ではかなり交流サイトになってしまい、小説の投稿出来るSNS状態になっております。するとどうなるか――交流している人が読者選考のあるコンテストに投稿した時に、それを読まなくちゃプレッシャーがのしかかってしまう事になるんです。


 まず自分も同じコンテストに応募している場合……交流している人が応援や評価をしてくれてる! 自分もしなくちゃ。と、こうなる訳ですナ。交流している人のコンテスト参加率が低ければまだいいのですけど、10人20人と数多くの人がそのコンテストに参加しちゃってたとしたら? そうなると、それらの作品を追いかけるだけでも大変です。


 たとえコンテストに自分が参加していなくても、交流している人が参加していたら読んで応援してあげなくちゃって考える人はいる事でしょう。後は以下同文です。多くの人がコンテストに参加していたら、物量で殴られてしまいます。

 交流のある中の誰か1人を応援しちゃったら、他の人も応援しないとバランスが取れなくなっちゃいますよね。結果として、プレッシャーが大変な事に……。


 行き着く先はSNS疲れと同じです。広く交流してしまったためにしんどくなってしまう。カクヨムから離れる人の中にこう言う人もいたりするのかも、と私は思ってしまったのでした。


 そうなると、コンテスト参加作品はコンテスト期間中は一切読まない方がいいのかも知れません。誰の作品も読んでないからプレッシャーもないって言うね。

 人間関係がしんどくなるって場合は、最初から誰も応援しないし評価しないって言うのがいいのかも。コンテストに参加してしまうと、そうも言ってられませんけど。

 いやはや、交友関係が広くなると言うのも良し悪しですねぇ。


 そう言うのを気にせずに、好きな作品だけ読んで応援出来る鋼メンタルの人は大丈夫なのでしょう。まずは心を鍛えるところから始めなくちゃなのかな。

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