カクヨムは荒れないように予防線を張っている

 私はカクヨムがオープンする前から利用している、所謂古参ユーザーなのですけど、だからこそこのサイトがどう言う歴史を経てきたのか実際に目にして来ております。今回はその利用者の側からカクヨムがどう言うサイトを目指してきたのかを推測してみますね。


 最初期のカクヨムは読者間の交流が一切出来ない場所でした。書き手達は小説を公開するだけ。応援コメントも近況ノートのコメント欄すらもありませんでした。

 そんな状況下でさえ、交流を求める人は近況ノートを駆使して評価へのお礼コメントを残して意思を伝えていました。


 最初期のカクヨムがどうしてそこまで交流を拒んだのかですが、多分交流をオープンにしてしまうと場が荒れるかも知れないと考えたからなのではないでしょうか。

 集まる人の中にモラルのない人がいたら、コメント等で荒れまくって殺伐なサイトになってしまうかも知れない。そうなるとサイト自体に人が集まらなくなってしまう。きっとそれを危惧したのでしょう。


 で、いざオープンしてみるとユーザー間の交流を求める声が多く集まります。そこで段階を経て、少しずつ交流出来るように仕様が変わっていきました。

 これは、集まるユーザーにモラルのない人がいない事が分かって、その御褒美としてどんどん交流サイトとしての色を濃くしていったのだと、そう私は思っています。


 もうひとつ、サイトを荒れさせないための方策として、カクヨムレビューは良作しか評価出来ない仕組みになっています。そのための加点方式であると。

 ネガティブレビューを認めると、少なからず荒れる可能性がありますから、好みに合わない作品はスルーしてねと言う暗黙の了解があるのだと考えています。


 カクヨムはそう言う場所なので、ディスりOKのサイトから来た人はすごくぬるく感じるかも知れません。

 ただ、ぬるいからと言って、カクヨムをもっと殺伐なサイトにしようと攻撃的になるのは違う気がするんですよね。そう言う雰囲気が好きな人はそう言うサイトで存分に暴れて欲しいと思います。


 カクヨムにはカクヨムの雰囲気があります。それは今までのユーザーがこつこつと積み上げてきたもの。この平和な雰囲気こそがカクヨムの一番の売りになるのではないかと私は考えています。

 どうかずっとこの雰囲気が壊れませんようにと願うばかりです。


 仲良き事は美しき哉

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