ついに講談社が動いた!

 講談社が小説投稿サイトを始めると言う情報を初めて目にしたのは8月中旬(※執筆時)のあるツイッターのつぶやきからでした。その時はおお、ついに山が動いたと大層驚いたものです。


 講談社と言えば、今までにも漫画とイラストの投稿サイトを立ち上げています。特に漫画の投稿サイトは人気が出れば即担当が付くという実戦派サイト。私がすぐに想像したのはこの漫画投稿サイトの小説版が出来るのかっ! と言うものでした。カクヨムの強力なライバルの本命が出たと思ったものです。


 で、この講談社の小説投稿サイトの情報を少しずつ集めてみると、色々と私の想像と違う部分が判明してきます。

 まず、このサイトは1から講談社が立ち上げると言うものではない事。それと、元々のサイトがかなり個性的な小説サイトだったと言う事です。


 講談社の他の投稿サイトも他のサイトから運営を譲ってもらったものかどうかは分かりません。ただ、もし他のサイトは講談社が1から立ち上げたものなのだったとしたら、何故小説はそうしなかったのかと言う疑問が残ります。


 で、講談社が乗っ取……運営を譲ってもらった小説投稿サイトの元の名前は「トークメーカー」と言います。このサイトがかなり個性的なサイトだったのですね。


 このサイトの特徴はチャットノベル(元トークノベル)と言うスタイルの小説が書けると言うもの。そもそもトークメーカーはこのチャットノベルの投稿がメインのサイトでした。投稿サイトでこのスタイルで投稿出来るのはここくらいのようですし。


 で、このチャットノベルがどう言うものかと言うと、簡単に言うと小説の会話の部分がビジュアル化したノベルです。百聞は一見にしかずなので、是非サイトに行ってどう言うものか確認して欲しいですね。運営が講談社に変わってもこのスタイルの小説の投稿は出来ますので。


 ちなみにこのチャットノベル、使いようによっては漫画の投稿も出来るようです。必然性はあまり感じませんけど……(汗)。運営が講談社になった時点でこの手の変わり種投稿はなくなるでしょうね。漫画の投稿がしたければ漫画投稿サイトの方に投稿すればいいのですから。


 私はこの講談社の小説投稿サイト「NOVEL DAYS」使いやすそうだったら会員登録しようかなと思っていたんですよ。ただ、訪れてみるとあんまり使いやすそうなサイトではなかったので……現時点では涙を飲んで辞退しました(汗)。


 そんな感じでマイページを見ていたら「NOVEL DAYS」で作品を投稿してきたって言う方の近況ノートを発見。興味津々で読んでみたところ、分かり辛いサイトのトップページと同じく、投稿自体もまた色々とややこしいと言う風な事が書かれていました。


 なんでもできる小説投稿サイト『NOVEL DAYS』がオープンしたらしい。

 https://kakuyomu.jp/users/dariku/news/1177354054886797823


 流石に運営が講談社に変わったので、今後はチャットノベルより普通の小説の投稿がメインになってくるような気がします。システムもどんどん変わっていくのではないでしょうか。そうでないと、今のままでは利用者はあまり増えない気が……。


 ちなみにこのサイトでも書籍化作品があるようなのですが、やたらとハウツー系の作品が多いです。今までチャットノベルがメインだったので、作品が書籍化には向いていなかったのでしょう。今後はまた変わってくるのでしょうけどね。


 運営が変わってサイトデザイン等が変わったこのサイトで、残念ながらなくなったものがあります。それがBBSです。

 サイトがトークメーカーだった頃はこのBBSでユーザー同士が色んな話題で盛り上がっていました。この部分はカクヨムにない強力な売りだと思っていたので、なくなってしまったのは本当に残念。サイト感の統一性を保つために消したのでしょうか。勿体ないなぁ。


 個人的に思うのですが、何故講談社はこのサイトを選んだのでしょう。どこにそれだけの魅力があったんだろう。

 このサイトの一番の魅力はチャットノベルなんですけど、このスタイルは書籍化には向いていません。小説投稿サイトならどこでも良かったのかなぁ? 謎です。


 トークメーカーからNOVEL DAYSに変わった事で、投稿小説が普通の小説メインに変わっていくのでしょうか? そうなったら逆に普通の小説投稿サイトっぽくなって個性が消えてしまうような気もします。

 

 現時点での印象ですが、このNOVEL DAYS、個性的なサイトとしての立ち位置は確立するのでしょうけど、大手投稿サイトのなろうやカクヨム、エブリスタ等のライバルにはなりそうにはない感じがします。今のままで続けばですけどね。


 このまだまだとっつきにくいサイトをこれからどう言う感じにリファインしていくのか、他の投稿サイトみたいにどんどんコンテストを立ち上げていくのか、取り敢えず今後の動向にも注目したいと思います。講談社が運営していると言うメリットが出てくるのはこれからなのでしょうね。

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