描写出来る事を描写するのではなく、一番の見せ場を描写するべき

 ある人の創作論曰く、小説はどれだけ省略出来るか、どれだけ詳細に描写出来るか、その見極めが大事――らしいです。下手な小説はこれが上手く行っていないのでしょう。


 自分が考えた設定は全て吐き出したい、分からなくもありません。

 けれど、それをやるとただダラダラ本筋と関係ない描写が続くと言う事にもなりかねません。無駄な描写を削り、必要な描写をみっちりと描く。これが上手く行けばきっと読者も飽きずに最後まで物語を楽しんでくれるのではないかと思います。


 まず、どこの描写を削るかの見極めですが、ズバリ、そのシーンを削って話が問題なく進むなら、それはいらないシーンなのではないかと思います。折角書いたシーンを消すと言うのは躊躇してしまうと思いますが、無駄なシーンを延々と読まされる方が読者にとっては苦痛なのですよね。言ってみれば全文章が物語に必要なシーンのみで構成されているくらいの方がいい訳です、はい。

 例えば無駄なモブキャラを削って、登場人物はみんな何らかの形で本筋に深く関わってくるキャラだけにする、とか。


 そうして、削るのと同じくらい重要なのが一番の見せ場の表現ですね。一番見せたいシーンがあっさり終わってしまうと、読者はそれが重要だったかどうか分かりません。ここぞという一番見せたいシーンは読者がしっかり心に刻めるほどの濃い描写をするべきでしょう。そうやって読者の心を揺さぶる訳ですね。

 かっこいいとか、可愛いとか、爽快だとか、場合によっては気持ち悪いとか、ムカつくとか――見せ場の描写はそう読者に思わせてこそですヨ。


 ま、それが出来てない私がこんな事書いたって単なる机上の空論でしかないんですけどねー。もっと描写にメリハリを付けて気持ち良く読んでもらうようにしなきゃですなぁ……。

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