第3回μ’sが沼津の女子校生達に残したものは何か?お題「ラブライブ!」
「Ah,仄かな予感から始まり」
「Ah,光を追いかけてきたんだよ・・・」
2015の6月に「ラブライブ!」の劇場版が公開され、大ヒットしました。
「ラブライブ!」は国立音ノ木坂学院が廃校の危機に陥り、その母校を救うために立ち上がったスクールアイドルグループの物語であるー。
なんてことは皆さんもう周知の事実なのですが、2013年の1月のアニメ放送開始時期の頃にその事を知っていた人間は果たして日本で何人いたのでしょうか?
自分もアニメで「ラブライブ!」知った口です。実は雑誌企画が原作で、過去のシスプリとかフタコイとかベビプリを得て、出来た進化形態なんて事もアニメ見るまで知りませんでした。
始まりが雑誌企画媒体の存在だった彼女達が、将来は紅白出て、東京ドームでリアルコンサートやるなんて予想出来た人間はいないと思います。
アニメ1期の「ラブライブ!」は色々未知な部分が多い作品だったと思います。美少女アイドルアニメと聞いて、最初は「アイドルマスターのパクリ」と思う輩もいたのも事実です。当時はアイマスが一強の時代だった事もあってか。
でも蓋を開けてみれば「アイドルマスターは芸能界のアイドルアニメ」であり、それに対し「ラブライブはスクールアイドルアニメ」なんです。アイドル物でもジャンルが違うのです。比較するのはおかしな話なのです。ロボットアニメでいえば「マジンガーZ」と「ガンダム」ぐらいの隔たりが存在します。
未知の部分が多かったと書きましたが、具体的にいくつか振り返りながら挙げてきます。
・第1話で穂乃果達がミュージカルっぽく突然歌うシーンは今でこそ名シーンだと絶賛されていますが、当時は「え?アイドルアニメじゃなくてミュージカルアニメなのか?」と戸惑ったのも事実です。
・「ラブライブ!」なんてタイトルなんですが、それが実は「スクールアイドル甲子園大会」の大会の名前である。というのも物語がある程度進んで判明した事実でした。
・3話でファーストライブやるけど、成功ではなく失敗で終わる。全然お客さんが入らなかった。その悔しさをバネに彼女達は再び頑張るという事。
・μ’sというユニット名の意味
・9人のメンバー集まるというのは確定事項なんだけど、それがなかなか実現しない。
1期は全13話なのですが、メンバー集めに8話も使ったというのもなかなか度胸がいるストーリー構成だと思います。
・仲間になった途端にノリノリで踊るエリチなどなど・・・
まだまだ沢山ありますけど、そういった未知な部分が魅力な一つだったと思います。そういったμ’sの「一から道を切り開く開拓者」的な部分に惹かれていったファンも大勢いると思います。
そのおかげで多くのファンに愛され、アニメ1期、2期のヒットを得て劇場版に至りました。
μ’sの物語は劇場版で一旦完結を迎えます。でも「ラブライブ!」は終わりません。というか「終われません」。
コンテンツが大きくなりすぎてしまったのも事実です。当然「続編をやれ」という話になってきます。そして「ラブライブ!」シリーズ第2弾の「ラブライブ!サンシャイン!!」になる訳です。ユニット名は「Aqours」(アクア)。今度は静岡県沼津市の女子校生達が主役です。メンバー数もμ’s同じく9人。何故、沼津なのか理由は知りませんけど。
シリーズ第2弾発表は話題にもなり波紋にもなりました。賛否両論でした。その一番の理由が彼女達の存在が発表された時期にもあります。ラブライブ劇場版公開中だったからです。
「まだμ’sの熱が残っているのに、もう次へ行けだと!?」という話にもなりました。まだ「料理が食べ終わってないのに、次の料理を食べろ・・・」というような状況だった訳です。
当然「Aqoursは認めない!」という人間達もいました。
「これはこれ、あれはあれ」と割り切れない人間も世の中にはいます。
でもよく考えたら、Aqoursに罪はないのです。彼女達を急いで世に出してしまった大人達に原因があります。「鉄は熱いうちに打て!」と言いますが、「ラブライブ!」ブームが終わる前に打ちたかった・・・打つのが早すぎてしまったと言いますか・・・。Aqoursは金儲けを考える大人の都合に振り回された被害者でもあります。
「ラブライブ!サンシャイン!!」は発表されて1年でアニメ化されました。先日アニメ第1話の放送が開始されました。
Aqoursもμ’sのメンバー同様頑張ったからこの1年という短いスパンでアニメ化に繋がった事も確かに事実です。でも「ラブライブ!」名義を使っているから早かったというのもあると思います。もし、これがラブライブ名義じゃない別の作品だったら、もっとアニメ化に時間がかかったと思います。
「ラブライブ!サンシャイン!!」は主人公の高海 千歌がμ’sのようなスクールアイドルになりたいという思いと共に仲間で、Aqoursを作ります。つまり、彼女達にとってμ’sは目標であり、道しるべです。
しかし、そのμ’sのせいで彼女達はある悲しい宿命を背負っているのも事実です。それは永遠に「μ’sと比較され続けてしまう」という事です。
シリーズ第2弾なので第1弾のμ’sが初代なら、Aqoursは2代目です。初代と2代目は比較されつづけてしまう宿命なのです。μ’sが作ってくれたレールのおかげで今、彼女達はスタートラインに立てました。でもそれは決して良い事ばかりではないはずです。
これから始まる彼女の物語だってそうです。9人が集まるのは知っているのですが、それがどのタイミングで実現するのかというのもμ’sの物語と比較されるでしょう。
μ’sは8話で完成しました。じゃあ、Aqoursは・・・・?初代より、早いのか遅いのか、
まったく同じなのか。それとも1クールの最終回で実現なんて事もあり得るのか?
ファーストライブはμ’sの方は正直お客さんが入らないという訳だったのですが、Aqoursのファーストライブはどうなるのか?満席御礼なら「おいおいこの物語はイージーモードかよ」なんて言われる訳ですよ。μ’sの時と同様なら「前作と同じじゃん」と言われます。難しい問題です。
2代目はシリーズ物のお約束を作っていくのか、壊していくスタイルなのかも注目されています。初代の物語にある程度沿った物語を展開していくのか、それとも、まったく完全な別の物語なのかも分からないので楽しみです。
「Aqoursはμ’sの曲をカバーをするなんて事もやるのか?」とか「前作からのゲスト出演キャラはあるのか?」とか「謎のサングラスの金髪ロシア人(声優は南條愛乃)が出てきたりしないかな?」とかそこら辺も期待しつつ、初代の「ラブライブ!」とはまた違った形で、2代目の「ラブライブ!サンシャイン!!」を楽しみたいと思います。
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