異世界ハチャメチャ冒険記

果汁

第一章 こ、これが噂の異世界ってやつか?

第1話 えっ? 何これ

 俺こと、神谷 透は今、真っ白な空間にいる。周りを見渡しても何もない空間だ。


 おかしいな。、俺は病院で静かに息を引き取った筈なんだけど......


 俺はここ最近の行動を思い出してみる。


 朝起きる。トイレ。ご飯食べる。パソコン構う。トイレ。ご飯食べる。トイレ。寝る。トイレ。パソコン構う。ご飯食べながらパソコン構う。トイレ。風呂入る。寝る。


うん、家から出てないね。

 えっ? 何で引きこもっているのかって? チッチッチ、お嬢ちゃんにはまだ早いよ。これは大人の話さ。


で、こんな生活をしていれば体には悪い訳で入院していた訳だ。


 そんな俺が、何故、死んだらこの場所に居たのかは不明だ。と、言うわけで全く分からない。


 ここまで、考えても分からないとなると、もしかして、これが噂にきく異世界に行く前の謎の空間ってやつじゃないだろうか? てことは女神様が出て来て特典を貰うパターンじゃ......


「そう、貴方は選ばれたのです!!!」


 そんなことを考え思いを膨らませていると、突如、美しく可愛らしい声が響き、目の前が眩しく光る。


 声からするに美少女だろうな。そして、特典は何を貰おうかな。今から、期待値MAXです。


 そして光が止み、現れたのは......


「私は女神、トトリス。貴方を特別に異世界に招待します」


「......はあ?」


 果たして、目の前の物体に対して女神と呼んでもよいのだろうか? いや、きっと全世界の女神に失礼だろう。女神が複数いるのかは分からないけど。


だが、思わず後退りしてしまうほどの衝撃だった。


 そこにいたのは凄まじいほど太った肉団子みたいな女性? だったのだから。


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