第2話 面接!【大失敗・・でも笑えます】

ちょっと前の話ですが・・

失敗談でもあり

笑えて

ためになる

欧州でシューカツ!

【オランダ編】の

面接です。


とあるオランダの会社の面接まで

なんとかこぎつけました。

履歴書はばっちり!

プレゼンもばっちり!

ダークスーツもきめてばっちり!

革靴もみがいてばっちり!

インタビューも

オランダ語と

英語の

ネイティブスピーカーと

練習してばっちり!

どんとこい!

欧州シューカツ!


準備ばっちり!

受付嬢のとおされた

品のよい部屋で

まっていると、

すごく太った

白人のおばちゃんが

ずかずかっ~~

と部屋に入ってきました。

「Would you like some refreshments?

(何か飲み物は?)」

甲高い

キンキン声の

イギリス英語できかれました。

ぼさぼさの金髪に

(金髪ではないけれど、

塩素で染めている)

でっぷりと

脂が浮いた

真っ白い皮膚に

真っ黒い

ボロボロの布をまとっているのです。

(お掃除のおばちゃんかな?)

と思いつつ、

コーヒーを一杯頼みました。


さっき、すれ違った

オフィスビルの

お掃除の人も

こざっぱりした

ユニフォームを

着ていたので

不思議に思っていました。


コーヒーをありがたく

ちょうだいし、

まっていると、

社長のM氏が入ってきました。

M氏はすでにあっていたので、

ダイレクターのP氏を紹介してくれました。

ダイレクターのP氏に

プレゼンをして、

反応や感触は

かなりよいものでした。


ダイレクターP氏は

深くうなづきながら、

社長のM氏とアイコントを

とりながら

「マネージングダイレクターのHを

つれてくるよ」

「マネージングダイレクター」とは

ダイレクターより上席です。


Hさんが部屋に入ってきたとき、

(あっ)

と声をだしそうになりました。

「コーヒーおいしかった?」

先ほどの

ボロボロの真っ黒い布を

まとった

太ったイギリス人の

おばちゃんが、

なんと、

「マネージングダイレクター」

だったのです!


「Lovely, lovely..!(すばらしいわ)」

と連発しながら、

プレゼンをきいてくれました。

間髪いれずに、

「もちろん、うちで働いてくれるわよね。

いつからきてくれるの?」

と、めでたく、その場で採用されました・!


よかった・・

ほっとしました(冷汗)。

オランダでは基本的に

雇用契約に双方が署名してから、

雇用採用が成立します。


あのボロボロの布ですが、

よく見ると

細かい

レースや刺繍で

かなり凝った

デザインだということに

気がつきました・・!


Hさんですが、

この会社で採用され、

働いていたときは、

それはそれは

お世話になって、

本当に感謝しています。


そしてあるとき、

「面接のとき、

私のこと、おそうじのおばさんだと

思っていたでしょう?」

セクシーなウィンクをされました。


私がぽかんとした顔を

していたので、

気が付いていたんですね・・!

(かなり冷汗)


彼女の度量の大きさと、

ダイレクターとしての

手腕はすばらしいです・・!


【教訓】

ボロボロの格好をしていても、

人を見た目で判断してはいけません・・!

会社のエライさんであることもあります。

礼をつくして対応しましょう!

(フツーでいいですが・・)


<おしまい>






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

欧州でシューカツ!【オランダ編】 久喜尼子 @Amariko

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ