勇者が死んだ!

 この作品は、2014年の12月16日から2020年の12月14日まで『裏サンデー』および『マンガワン』で連載されていたスバルイチ先生の漫画が原作のアニメです。私は原作未読なので、アニメが原作通りなのかアレンジしているのかは分かりません。お約束でっす。

 さて、この作品、巷では裏サンデーのなろうとも呼ばれていたりするみたいなのですけど、ストーリーはそこまで主人公無双ではありません。では何故そう呼ばれているのか。それはこの作品には副題があるからです。タイトルに副題まで込めると

『勇者が死んだ! 村人の俺が掘った落とし穴に勇者が落ちた結果。』なるほど、なろうと呼ばれるのも納得です。タイトルがWEB小説のそれですもの。


 で、内容なのですけど、主人公トウカが落とし穴を作ったらそこに勇者が落ちてしまい結果的に殺してしまう。次の日トウカが目覚めると勇者の体になっていた。それはネクロマンサーのアンリの仕業で、彼女に勇者の仕事を引き継げと言われたトウカが色々あってそれを成し遂げていくと言う話です。

 この話って結構ハードなところがあって、様々な危機をギリギリでこなしていく事が多いです。非力なので罠を使って相手を騙してやり過ごしたり。なので、展開はジョジョに近いのかも。後、キャラの肌色率が高いので、そこに魅力を感じる人もいそうです。ラッキースケベ多めですからね。健全系ですけど。


 で、この作品の特徴はそのネクロマンサー。この作品はネクロマンサーの物語と言っても過言ではないです。他作品でここまでネクロマンサーが活躍する話ってないんじゃないかな。悪魔従えてるし、むっちゃ強いし。

 後は地獄の門と言うのもキーワードでしょうか。この門が開いたので悪魔がたくさん出てきたと言う設定です。この門を閉じるのが最終目的なんですな。ネクロマンサーはそれを阻止したいと。閉じられると都合が悪いみたいです。


 この作品の勇者って勇者の剣が使える存在の事を言うんですけど、この勇者の剣が作中ではあんま強くないんですよね。後むっちゃ形態変化するのも特徴かな。長く伸びるのは当たり前で、壁になったり無数に枝分かれしたり。

 一般人が勇者になると言う展開はなろうテンプレの王道ですけど、チートを貰えずに一般人のまま四苦八苦するって、巷の異世界ファンタジーのアンチテーゼって感じがします。ハッタリとワナで何とか乗り切ってますからね。


 アニメのクオリティは普通。すごく良くもすごく悪くもないです。なので、普通に楽しんでいますね。質については特に言及する事もないかな。


 と言った感じで、原作ファンや普通の異世界ファンタジーに飽きた人、ネクロマンサーが好きな人にオススメです。ラッキースケベ展開が好きな人も楽しめるかと。

 チーレム展開が好きな人や、派手な展開が好きな人には合わないかも知れません。意外と地味ですからねえ。


 私ななんとなーく惰性で見ています。独自の展開をするので、そこが気になっちゃうんですよね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る