境界戦機

 この作品はサンライズビヨンドとバンダイスピリッツによる、ロボありきで企画されたオリジナルロボットアニメです。だからと言って主人公無双の俺TUEEE展開をするぬるま湯ノーストレス作品ではありません。日本が4つの海外勢力に分割統治されてしまった世界線の未来が舞台のハードSFになっております。


 で、ここで出てくるロボたちは、どれもデザインが現実でも有り得そうだなって感じのラインを攻めているんですよ。なので絶妙にかっこよくはないんです。何故ロボありきの企画なのにリアルさを取ったデザインになってしまったのでしょう。

 差別化という意味では成功ですけど、このロボのプラモが欲しいかと言われると……正直そこまで売れるとも思えないんですよね(汗)。やはりガンダムの造形は正解だったと言わざるを得ません。


 設定がハードなので、当然物語の展開もハードです。登場キャラがサクッと亡くなってしまいます。最終目的は日本奪還になるのではないかと思うのですけど、1クールでは無理じゃないかな。2クールやるのかな? それ以上?

 そもそも味方の戦力が乏しいですし……話が進めばいきなり増強されたりするのかしら? 量産型の味方機はあるみたいですからねぇ。


 ロボの系統で言えばリアルロボとスーパーロボの中間と言ったところでしょうか。主人公機はカスタムで割とチートな強さを持ってますけど条件が揃えば量産出来そうな感じの機体ですし、その条件が足りてないから少数精鋭で戦う感じなんですよね。

 今は主人公サイドは2機で戦ってますけど、オープニングの雰囲気から言っても後1機しか追加されなさそうなんですよね。3機のロボで日本奪還は無理やん? 今後、どう言う展開でこの無理を覆していくのでしょうね。


 ロボモノと言えば、バトルがどれだけカッコいいかも大事ですが、そこは餅は餅屋。バッチリかっこいいバトルを展開させてくれます。正式な装備を手に入れて強くなったかと思ったらそれを上回る敵が来るって、もう様式美ですねぇ。

 まだまだ序盤なので何とも言えないのですけど、胸躍る展開になってくれる事を望むばかりです。


 このアニメの特徴と言えば、パートナーAIの存在でしょうか。公私に渡ってパートナーに選んだ人間のサポートをしてくれます。個性的な見た目と性格で頼りになるのがいいですな。主人公の相棒のガイが何故山の中で死にかけてたのか、その辺りも後で明らかになるといいなあ。

 そもそもがレジスタンス所属のものだったのだろうから、見つからないように隠した後に本来の持ち主が全員やられちゃったとかなんだろうけどねえ。


 舞台は四国から始まるんですけど、具体的に言及されていなかったような気がします。香川なのかなぁ? でもうどんプッシュしてなかったから愛媛なのかも? すぐに出ていったので具体的な描写もしなかったんかな。方言的なのも特になかったですし。ただ、やっぱり何県かくらいはハッキリさせて欲しかったですぞ。

 あ、もしかしたらアニメ以外の展開ではちゃんと描写されているのかもですな。漫画とか。分かりませんが。


 この作品をオススメ出来るのは、ロボアニメが好きな層ですねやっぱり。とは言え、キツい展開が待っていそうなのでストレスフリーな話が好きな人には向いていないかも知れません。後、どこかで見たような感じの展開も続くので、そう言うのが好きじゃない人にも向いていないかも。

 とにかくかっこいいロボアニメが見たいんだよ! って人にオススメです。そう言うところですね~。

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