日々徒然趣味日記

D_CIDE TRAUMEREI THE ANIMATION

　この作品はサムザップ・ドリコム・ブシロードによるメディアミックス作品で、アニメの方が先行で発表されていますけど、元ネタ的に言えばゲームが原作になりまね。

　あらすじは渋谷で謎の事件が発生して、それを解決する少年少女の物語と言った感じです。サンジゲンによるＣＧアニメになっておりますヨ。

　ネット辞書によると、ゲーム版とは舞台と主人公が違うようです。アニメにもゲーム版の主人公は出てきますけど、ゲストキャラ扱いですね。だから同じ２０２１夏クールの『ＳＣＡＲＬＥＴ ＮＥＸＵＳ』とは戦略が違います。

　ゲームと同じ物語を見せるパターンとそうでないパターンはどちらがいいと言うものでもないですけど、個人的には違う展開の方が好きですね。

　敵は、何かを蘇らせるために不満を持ち人の気持ちを暴走させてバケモノを呼び出しています。で、主人公チームがそれを退治するんですけど、このアニメの特徴はバケモノが普通の現実世界に出現するところでしょうか。そうなると大騒ぎになって警察や自衛隊も出てこないといけなくなるのですけど、そこは創作物。そう言う邪魔なものは出てきません。

　一応、バケモノを倒すと人々の記憶から消えてしまうと言う設定はあるのですが、物理的な破壊痕とかは残っているはずなのですけどねえ。ま、細かい事は気にしちゃダメですな。

　ネット辞書によるとそれなりに深い設定があるようですけど、アニメでは物語の進行に必要な部分しか明らかにされていません。まぁその方が見る時に楽なんですけどね。クトゥルフ神話がモチーフになっているそうですけど、アニメを見る限りではその雰囲気はよく分かりませんし。私が詳しくないからかも知れませんけど。

　この作品もねぇ。主人公達しか敵が倒せない設定があるのでしょうけど、それを説明するシーンがないのでそこは説得力が薄いって言うか。基本バケモノを物理で倒しているんですよ。殴ったり蹴ったり銃で撃ったり。

　いやそれでもいいんですけどね。見栄え的に。ただ、一般兵器は意味がないよって言うシーンが初期段階であったらもっと良かったなと思うだけです。

　ゲーム原作のいい点は主人公無双でないところ。まぁ主人公無双なゲーム原作作品もありますけど、この作品ではそうではありません。登場キャラそれぞれが結構強いんですよね。逆に主人公をちょっと弱くしているのかなと思うくらいで。チート系な作品ばかり見ているとそれが新鮮で面白いです。

　異常な事が起こり続けているのに主人公チーム以外そこに気付いていないみたいな不自然さはありますけど、そこに目を瞑れば楽しく見る事が出来るのではないでしょうか。特撮の戦隊モノやライダーみたいな世界観と言う事で。

　アニメの質は悪くないです。サンジゲンが作っていますからね。３Ｄっぽさが苦手でなければ楽しめる気がします。アクションも割と派手めですし、面白いですよ。