2021年春アニメを振り返って

 2021年春アニメもほぼ終わった感じなので、恒例のまとめ記事を書こうと思います。今期の全体的な感想で言えば一部の傑作以外は普通~な感じ、でしょうか。あ、もちろんこれは私の個人的な感想ですよっ。

 今期ではカクヨム原作アニメが偶然2つ放送されましたけど、どちらもネガティブな反響が出てしまったのは少し残念です。テーマ的に仕方なかったのかな……。



 Vivy -Fluorite Eye's Song

 整合性を考えると少し首を傾げる作品ではありました。そもそもどうやってAIが過去に戻ったのよって言う最初のところから説明不足でしたからね。言いたい事はよく分かるだけに、そこに目を瞑ればいい作品でしたよ。そこに目を瞑れるなら。


 86―エイティシックス―

 救いのない作品が救いのないまま終わって分割2クールの後編へ。この物語を見ていると、帝国このまま滅ぼされればいいのにしか思えないって言うね。後、滅ぼされた国が日本語文化圏だったのにビックリしました。創作で日本が出る時は普通島国なので。あの状態から物語がどう続くのかには興味があります。


 オッドタクシー

 今期大穴作品。ミステリの体で最後まで進みますが、最後の最後にホラーになって終わると言う挑戦的な作品でした。結末を視聴者に委ねる作風にゾワッときましたね。動物擬人化の作風も物語に上手く生かされていて大変面白かったです。 


 ゴジラ S.P<シンギュラポイント>

 最後を視聴者に委ねると言えばこの作品もそうかな。まだ続くのかと思わせる引きはハリウッド映画のようですね。色んな設定が作中で展開してきましたけど、最後はうまく煙に巻かれた気がします。面白かったんですけど、あのラストを見たらちょっと消化不良気味に。続編の構想があるなら実現して欲しいですね。


 さよなら私のクラマー

 スポーツモノの漫画原作だから1クールでは最後まで描写出来ないよなと感じた作品。寄せ集めが強い壁にぶつかって問題点を確認して再出発と言うお約束テンプレで終わりましたね。まぁ仕方ないかな。主人公チームが強すぎないところが割とリアルだったと思います。


 灼熱カバディ

 こちらも原作の序盤しか描写出来ない感じで終わりましたね。1クールだと仕方ないのですが。カバディ初心者の主人公が試合で勝利を実感したら終わりって感じでした。ぜひとも他の試合の描写も見たいものです。2期はあるかな……?


 シャドーハウス

 謎だらけのシャドーハウスで、シャドーと生人形の謎が解けてみんなで反旗を翻すぞって決意したところで終わりましたね。原作の独自の世界観が見事にアニメ化されていたと思います。初見の人がちゃんとついてこられたかは分かりませんけど……。


 擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD

 オリジナルアニメで常に視聴者を裏切っていこうとするスタイルが特徴の作品でした。それをやりすぎて混乱するところはありましたけど。ラストであの子があの力に目覚めていた理由はやはりあの力で復活したからとかそう言うアレなんですかねぇ。


 スーパーカブ

 2人乗り問題で世間を騒がせてしまった作品。けれど、その後でカゴに女の子を乗せてしまうと言うもっとアウトな描写もあったり(汗)。あの描写には誰も騒ぎませんでしたね。個人的には若い日の過ちなんてみんなしてるじゃんとか思うので、あの2人乗りはやっちゃダメなのにね~程度の感想ですね。それより修学旅行に原付きで追いついちゃう方が……究極超人あ~るかな?


 戦闘員、派遣します!

 ラノベ原作お気楽コメディですけど、最後まで何かうまくハマれませんでした。ジャンルをSFにした中で異世界ファンタジーを描写しているので、科学>神秘なんですよね。そこがハマれなかった理由なのかも。せめて科学と神秘に差異がないならなぁ。


 SSSS.DYNAZENON

 グリッドマンの系列作ではありますけど、グリッドマンが出てこないグリッドマンでした。色々説明不足でしたが、テーマはしっかり描かれていたように思います。説明不足の部分は続編で明かされたりするのでしょうか? 続編があれば、ですけど。


 ドラゴン、家を買う。

 この作品で一番ビックリしたのはナレーションです。森本レオ氏本人が参加しているだなんて。彼の声をアニメで聞いたのはオネアミスの翼以来でした。お元気そうで何よりです。アニメはのんびりノーストレス系で楽しかったですよ。


 バクテン!!

 男子新体操をテーマにしたご当地アニメ。ご当地要素はそこまで多くなかった気はしますけど、オリジナルアニメだけにいい感じでまとまっていたとは思います。1クールなので試合数は少なかったですけど。演技シーンは流石に素晴らしかったですね。


 美少年探偵団

 西尾維新×シャフトの相乗効果が光っていた作品。トンデモミステリなのですけど、彼らならどんな問題も何とかなるでしょって安心感がすごい作品でしたね。西尾作品らしい言葉遊びもしっかり堪能出来ました。原作の前半半分のアニメ化でしたけど、いつか後半部分もアニメ化されるのでしょうか?


 ましろのおと

 三味線がテーマの音楽アニメ。このアニメが終わったタイミングで実写でも三味線がテーマの映画の上映が始まったり、今年は三味線ブームなのでしょうか? もしかしたら青森ブームなのかも知れません。作品の方ですけど、独自の緊張感とか、三味線の奥深さとかがしっかり描かれていて良かったですね。


 MARS RED

 元々が朗読劇のアニメ化だからでしょうか。作風にもその雰囲気が垣間見えましたね。大正時代を舞台にした吸血鬼モノですけど、超高速移動の描写が一番印象に残っています。最後までこのタイトルの由来が分からなかったなぁ。物語の展開の方ですが、ああするしかなかったのかなって感じで少し不満な部分もあります。


 やくならマグカップも

 多治見市ご当地アニメ。アニメの時間は半分で、残り半分は実写観光バラエティでした。このスタイル、ご当地アニメのひとつの正解かも知れません。私はアニメの部分しか見ませんでしたけど(汗)。焼き物初心者が焼き物に目覚める展開はとても王道で楽しかったですよ。



 とまぁ、こんな感じで。最初に書きましたけど、今期は平均点くらいの作品が多かったですね。平均点稼げれば十分ではあるのですけど。

 2期モノは言及していませんけど、それらの中ではやはりオリジナル作品のメガロボクス2が良かったです。原作付きの2期モノはやはり原作の出来次第ですし、バック・アロウはうーん……(汗)。


 個人的に楽しんで見たのはオッドタクシーにゴジラSPにダイナゼノンにメガロボクス2にゾンビランドサガリベンジかな。ゴジラとゾンビランドは続編を匂わせて終わりましたし、是非とも続いて欲しいなぁ。


 今期は特にひどくて話題になった作品はなかったですね。それが当然ではあるのですけど。個人的に切った作品も好みに合わなかっただけですし。アニメもビジネスですからね。

 売れない作品は制作会社を潰します。どうか今後もそう言うスケジュールや予算や上からの指示でおかしくなる作品が現れませんように。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る