前のエピソード――夏目友人帳石起こしと怪しき来訪者

　この作品ははたらく細胞のスピンオフですね。本家よりブラックな体内環境で働く細胞達の物語です。一番の特徴は赤血球と白血球の性別が入れ替わっているところでしょうか。しかもこの作品の白血球さんはとてもグラマーでセクスィーです。それだけでも見る価値がありますぜ！　グヘヘ……（スケベニンゲン）。

　さて、この物語の体内環境がどのくらいヤバいのかと言うと、徹夜は当たり前でエナドリも日に何本も飲んでいて、暴飲暴食をしてタバコも吸っていてお酒も飲みまくり。血管内もすごく汚ーくなってます。日々トラブルは当たり前で、全ての細胞が疲弊しているけれど、そんな中でみんな働かないといけない。正にブラック。

　そのため、本家では可愛い幼女で言動も幼女だった血小板ちゃんもこちらの世界では毒舌パワハラ幼女となっております。いやむしろこっちの方がいいぜ？　そもそも血小板が小さいから幼女キャラになってるんだけど、性格まで幼女なのは変じゃね？　って思うもんね。そこはロリババアキャラの方が細胞の実態には合ってる気がするなあ。

　ブラックの方では環境がキツいのもあって、ついにメインキャラにも人死が発生してしまいました。よりにもよって主人公の相棒の糸目くんが殉職してしまったんです。これによって主人公は仕事放棄。闇キャラと化してしまいます。正にブラックな展開だなぁ。あ、これネタバレだった。書いてしまってごめんなさい（焼き土下座）。

　やっぱりこの作品を見ると健康に悪い事はするもんじゃないなって思いますね。ブラックはシビアな展開だからこそ、その思いが強くなります。私の体の中でも多くの細胞達が頑張っているんだなぁ。彼等の頑張りで今を生きている。その事を意識するのも大事だなと思います。良い教育アニメですよ、これはァ！

　アニメの質もとてもいいです。キビキビ動くし、作画崩れはないし、背景もしっかり描かれています。アニメの質で文句を言う人はいないんじゃないかな。各キャラの声のイメージもぴったりですしね。

　性的な問題にも切り込んでいますし、本家より好きですよこの作品。原作ファンは当然として、本家では物足りないと思っている人、セクシーダイナマイツなアクションキャラの活躍を見たい人にもオススメです。