神様になった日

 この作品は麻枝准氏が原作と脚本を手掛けるオリジナルアニメです。この人が関わったアニメ作品はこれで3作目になりますね。泣きゲーの方でも有名な方で、今回のこの作品でも名作は確実だと言うファンがたくさんおります。

 多分最後まで見たら名作になるとは思うのですが、現時点(※執筆時)では日常系のシーンが続き、まだ話の本筋が見えません。なので評価は難しいですね。


 何故現時点での評価が出来ないのかと言うと、序盤の展開があまり面白くないからです(直球)。話は主人公の元に神を自称する女の子が現れて同居する事になるのですが、この子がすごいんだかすごくないんだかよく分からない描写なんですよ。

 とにかく彼女の言った事は当たるのですけど、何もかもが当たる訳じゃない。当たる根拠がよく分からない。当たっても今のところは全部茶番に見えてしまう。こう言うところが見ていてキツイんです。


 当たる根拠が分からないのは伏線だとは思うし、そこが明らかになると評価が180°変わるはず。ただ、そのためにずーっと出来レースっぽい茶番を眺めているのが個人的にちょっとしんどいんですよね。


 特に4話なんて麻雀ゲームで優勝すると言う話なんですけど、主人公は麻雀を全然知らないんです。で、女の子の無茶苦茶なアドバイスに従って勝っちゃうんですが、麻雀の正式なルールを無視して適当に言いくるめただけ。全然ゲームになっていないんです。これって麻雀を知っている人は面白く見られたのでしょうか。全然ルールを知らない私でもキツかったですよ。


 3話から女の子の敵になりそうな少年が作中に出てきているのですが、その子は能力の演出も分かりやすいですし、何をしたいのかも明確です。これも対比なのかもですが。とにかく、主人公サイドの伏線が今のところ全然明かされていないのがもどかしいですね。

 もうそろそろほんのひとつまみでも明かしてもらわないと、まだ茶番を続けるならファン以外の視聴者がいなくなってしまいそう(汗)。これは構成のミスかと思ってしまいます。


 作画はいいですし、キャラのノリや描写も素晴らしいんです。ただし、話が進んでくれない。1ヶ月後に世界が終わるのに主人公サイドは平穏そのもの。4話が終わった時点で後13日で世界が終わると言うのに、全然シリアスになっていないってどうなの? って言うね。


 作品のキャッチコピー的に言っても終盤は神を殺して世界を守るか、神を守って世界を道連れにするかって選択肢に主人公は悩む事になるっぽいんですよ。多分、神を自称する女の子に神の力を放棄させる終わり方をしそうな予感はあるのですけどね。全然違う展開になるのかもですが。

 少しでも早くそう言うシリアスモードに移行して欲しいところです。まだもう少し明るい話が続いちゃうのかもですが。


 とまぁ、そんな感じですね。現時点では原作者のファン以外にはちょっとオススメは難しい感じです。ただ、これからシリアスな展開になったら評価は変わるかも知れません。変わって欲しいと思うばかりです。

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