ソニック・ザ・ムービー
アメリカでかなりの成功を収めた実写版ソニックの映画、ソニックファンとしてはチェックせずにはいられないッ! と言う事で先日(※執筆時)観てまいりましたよ! ゲームやアニメとの違いもありましたが、別物のパラレルストーリーとしてみれば、そんなに悪くはありませんでした。
って言うか、作風はやっぱりアメリカンなセンスなのですよね。そこが合うかどうかでしょうか。洋画が好きな人にはすんなり受け入れられるかも知れませんね。
ソニックの特徴のひとつにリングがあります。リングがあれば死なない設定。映画でどう表現しているのかと思ったら、リングの効果が全然別のものとなっていました。映画でのリングは簡易転送ゲートなんです。それで生まれ故郷から地球に逃げてきたんですな。
ゲームのリングとは性質が全く変わってしまいましたけど、ゲームを知らない人に説明するにはこう言うパターンが一番適切だったのかも知れません。
ちなみに、ゲームみたいに街中にリングが浮いている訳もなく、育ての親からもらったものが全てとなります。補充する方法がないのでなくなったら終わりのはずですけど、物語の都合上、なくなる事はなさそうな感じでした。続編ではどうなるか分かりませんけど。
作風がアメリカンなセンスと書きましたが、どこが一番アメリカンなのかと言えば、主人公の独り言です。スパイダーマンよりお喋りなんですよ、彼。喋りすぎです。初見ではきっと多くの人がうざく感じると思いますよ、喋りっぱなしだから。
ソニックは最初1人きりで孤独なんですが、それを紛らわすためなのかとにかく喋り倒しているんです。声優さんも大変ですよこれ。この膨大なセリフ量をこなしたと言うだけでお疲れ様と言いたくなります。台本、ものすごく分厚かったんじゃないかな? そりゃ山ちゃんも褒めますわ。吹き替え、違和感なかったですよ。
ソニックと言えばエッグマン。これは鉄板なのですが、映画ではそれに相当する役をジム・キャリーが演じています。そう、デブじゃないんですよ。そこは特殊メイクでもいいからデブにして欲しかった。最初はスタイリッシュな雰囲気でエッグマンっぽさは全然ありません。そもそもエッグマンって名前でもないですしね。
映画のクライマックスでソニックが彼にエッグマンってあだ名をつけるんですけど、デブじゃないので違和感がありましたねえ。ただ、物語が進むにつれて少しずつゲームのエッグマンっぽくなるのは良い演出だったと思います。
性格もかなりおかしくて、分かりやすい悪役をしておりました。性格的なところはゲームのエッグマンに寄せていた感じでしたね。
そうして、ソニックに欠かせない設定と言えばカオスエメラルド。ただし、この映画では登場しません。とは言え、ソニックには必要不可欠な設定なので、続編では出てくるのかも知れません。ソニックファミリーもきっと続編では出てくるでしょうし。
そう、この映画で出てくるのはソニックだけなんです。子供の頃に地球に逃げてきて、この話の主人公に出会うまでずっと孤独だったと言う設定です。
ネタバレなしの感想なので詳しい話は書けないのですが、どうやらこの作品、メジャーな映画のパロディがそこかしこにあるのだとか。私はそこまで洋画を観ていないので、ほとんど気付きませんでしたけどね(汗)。分かったパロ出来はヤムチャくらいかな(映画じゃなかった)。
で、ですね。この映画はファミリー向けなので、リアルなストーリーを求めている方には向いていません。変なおふざけもありますし、主人公補正も強いですしね。そこはしっかり覚悟して観に行って欲しいと思います。一番のアレは、終盤でかなりソニックとエッグマンがバトルでヤバい事をやらかしたのにお咎めなしと言うところ。これは映画あるあるですけどね。
さて、こう言う子供向け映画って大抵は異形の存在とパートナーになるのは子供じゃないですか。アニメでもソニックと心を通わすのはメインターゲットの子供でした。
でも、この映画でソニックの相棒になるのは大人なんですよね。しかも保安官で既婚者なのです。ちょっと新鮮。
そう言う年齢差コンビが一緒に冒険を楽しむのはどうなのかなと思いつつ、そこは脚本がうまく作用していましたね。子供っぽいソニックと親代わりっぽい大人のパートナーで、新しいファミリー映画のパターンを作りたかったのかも知れません。
以上を踏まえてオススメかどうかですけど、全くソニックを知らない人にはキツいかも知れません。そうでなければアリな作品だと思います。ソニックが喋りすぎるので、喋りすぎキャラが苦手な人にはオススメ出来かねますけど(汗)。
取り敢えず、予告編を見て面白そうだなと思った人の期待は裏切らないと思います。私は楽しめましたよ!
ソニック、映画がアメリカで好評だったので、続編の制作が決定しています。きっとテイルスは出るのでしょうけど、他のファミリーやカオスエメラルドはどうなるかなぁ。是非ともゲームの設定を絡めた続編になってくれますように。
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