啄木鳥探偵處
この作品は、明治時代後半を舞台にした石川啄木と金田一京助がコンビで活躍する探偵モノなんですね。伊井圭先生の小説が原作になります。あ、私、原作は未読ですので忠実なアニメ化かどうかは分かりません。
ただ、ネット辞書によるとアニメオリジナルキャラが割と出ているようなので、物語も結構アレンジされているのかも知れません。分かりませんけど(汗)。
このアニメねぇ。オープニングがすごくBLっぽい雰囲気なんですよ。内容的に全然そんな事はないのですけど、やっぱり男性キャラが多いからこう言うオープニングにしたのかなあって思ってしまいます。要するに女性人気目当てな演出ですよね。
個人的な好き嫌いの話になるのですけど、ついついオープニングをスキップしてしまいます(汗)。
主人公に石川啄木がいる事で分かる通り、この作品にはやたらと文豪が出てきます。実際、現実の石川啄木の周りにもこれだけ文豪が知り合いで集まっていたのでしょうか? それとも全くのフィクションなのでしょうか? 深く考えちゃダメなのでしょうけど。
アニメの雰囲気はね、背景とか演出とかいい感じなんですよ。当時の風刺画っぽい雰囲気でね。ああ、明治後期の感じだなあって不思議と実感してしまいます。雰囲気と言えば、各キャラの台詞とか喋り方、仕草なんかも当時っぽさを感じますし。こう言う世界観っていいですよね。
と言った感じで、世界観自体はいいのですけど、キャラのやり取りにちょっと引いてしまう部分はあります。特に石川啄木の性格がね(汗)。
実際の啄木も結構破天荒な性格だったらしいのですけど、たまになんでこの人周りから嫌われてないのん? と思ってしまうんですよね。その性格を補うくらい好かれる要素があったって事なのでしょうけど。
ミステリなので謎があって推理するのがメインなのですけどね。アニメ初期の方の話は何かスッキリしないんですよね。1話目の謎は結局解けてないし。次の事件ではいきなり沢山の文豪が登場してそれぞれが別の推理を繰り広げてしまうし。3つ目の浅草12階の幽霊騒動の話でやっと普通の推理モノの話になったなって感じです。初期の話の展開は何だったんだ……。
段々話が受け入れられやすい感じの流れになってきたので(※執筆時)、これからが面白く見られるようになってくるのかも知れません。登場する文豪達も折角有名所を揃えているのですから、今後はバシバシ役に立って欲しいなと思うばかりです。今のままだと、ただの賑やかしでしかなくて勿体ないですからね。文豪の有能なところも見せていただきませんと。
と言う感じで、この作品の現時点での私の印象としては、世界観はいいのに活かし方がちょっと惜しいと言う感想になりますかねぇ。今後、この印象をひっくり返すような素晴らしい展開になってくれる事を期待するばかりです。
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