今の状況を作ったのも私達なんだよね

 少し前(※執筆時)に 片渕須直監督のインタビュー記事が話題になりました。要約すると、今の日本のアニメは同じのばっかりになってる問題を危惧していたのですね。

 でもこれって、クリエイターのせいばかりじゃないと思うんです。視聴者が流行りじゃない作品を支持しなかったからじゃないのかなと。


 クリエイターはちゃんと今の時代に訴えるような、そう言う作品も作っていました。ただし、思うようには受けなかった。受けないから作られなくなった。ただそれだけなんじゃないでしょうか。アニメ制作もビジネスですからね。

 流行は水物だから、流行りの作品が多く作られるのは分かります。ただ、作品がそれだけになってはいけない。私はそう思います。


  他にも片渕須直監督は良質な子供向け作品がなくなったと危惧していましたけど、それは作るクリエイターがいなくなった訳じゃない。作れる監督はまだいるんです。例えばたつき監督とか。こう言う良質な作品を作れる人が、流行関係なしに必要とされる作品を作っていけるなら、それが一番いいなって思うんです。


 海外の流れに無理に乗る必要もないと思いますけど、縮小再生産になってしまうのだけは避けたいところですよね。最近は原作を原作通り、もしくはカットする流れが主流です。こう言った原作モノは原作に忠実な流れでいいと思います。

 昔は絶対オリキャラが1人はいて、途中から原作を離れたオリジナル展開と言うのも普通でした。その頃から考えると、今はいい時代だと思います。深夜アニメ、製作委員会方式のおかげでしょうか。


 頑張って欲しいのはオリジナル作品ですよね。オリジナルはどんどん尖って欲しいんです。難しい問題や深いテーマも掘り下げて欲しい。萌え要素とかいらんですよ。戦略的には入れなきゃなのかもですけど。

 2020年冬クールのオリジナルアニメ……私が見てたのはイドくらいかな? ちょっと不作だったかも。春クールには期待したいところですねぇ。


 とにかく、私達見る側がいい作品にお金を払えば、偏った作品ばかりになる状況を変えられるんです。界隈を健全化させるのか、もっとマニアックにしてしまうのかは私達にもかかってると言う事を自覚していたいものですね。

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