ソマリと森の神様

 この作品はコミックぜにょんで連載中の漫画が原作です。当然ながら私は未見。なので原作との比較は出来ません。いつもの事ですけど(汗)。


 内容は森の守護者のゴーレムと人間の女の子が旅をする物語です。それだけを読むと、よくあるファンタジーのようですよね。この物語がその手の他の作品と違うのは、人間が異種族の人々に迫害され、時に食べられていると言うところ。

 なので、ほのぼのファンタジーのように物語は進みながら、実はかなりハードな世界観となっているのです。


 まず主人公のソマリですが、ゴーレムのお父さんと出会った時に首輪と手錠のある状態でした。どこかに囚われていたのですね。そこから何かしらの理由があって逃げ出せたものの、森まできてどうしようも出来なくなり、怯えていたのです。

 ゴーレムも最初は森の他の住人と同じようにソマリと対処していたのでしょう。やがて、ゴーレムはソマリを本当の両親のもとに届けようと思いたち、冒険が始まったのです。


 ソマリは普段は角付きのフードをかぶり、ミノタウロスの子供にように見せかけています。騙せている内は異種族の人達もソマリに優しく接してくれます。なので、視聴中はソマリのフードが取れませんようにとハラハラしちゃうのですね。

 話の展開上、ソマリが人間だとバレる場合もありますが、今のところはそう言う場合は相手も事情持ちの場合が多く、大きな騒ぎにはなっていません。今後も特別な場合にのみバレるスタイルになるのかな。そうだったならいいな。


 ソマリの父親をしているゴーレムは寿命の残りがあと僅か。だからこそソマリを親のもとに届けようと焦っています。本気を出せば強い存在かと思っていたら、実はあまりそうでもないのかも知れません。まだ分かりませんけど。

 ゴーレムなので人の心が分からないと言う設定で、ロボットっぽい感じです。とは言え、しっかり感情はあるのですけどね。まぁこの辺りはお約束と言う事で。


 ゴーレムの特技は動物と意思疎通が出来ると言う事。後は鉱物に詳しい。他にもあるのかも知れません。話が進めば他の特技も明らかになるのかも。

 この動物との会話ですが、演出上、そのやり取りはゴーレムにしか理解出来ないものとなっており、視聴者はその声が聞けません。これ、原作通りの演出なのだと思いますけど、いいですよね。


 人間が迫害されている世界だと言う事でも分かる通り、ソマリの両親はもうとっくに死んでいるかも知れません。その可能性は高い気がします。もし無事に両親に送り届けられても次の瞬間に襲われて殺されてしまうかも知れないのです。

 そう考えると救いのない世界ですよねぇ。この辺りの問題にどう決着をつけるのかも気にかかります。アニメではそこまで話は進まないのでしょうけど。


 と言う訳で、ほのぼのだけどほのぼのだけじゃないファンタジーが好きな人にはオススメです。私も大好物なので毎週かぶりつきで見ておりますよっ!

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