ヒックとドラゴン 聖地への冒険

 ヒックとドラゴンは1作めを見た時にすごく感動した記憶があります。いや実に面白かった。だからその続編が上映と言う事になれば見ない訳にはいきせんよね。

 と言う訳で、2019年の映画納めとして年末にこの映画をイオンシネマに観に行きました。でっかいスクリーンで上映されたので臨場感も抜群でしたよ。


 映画が始まってすぐに今までのシリーズのおさらいが流れたのですけど、この聖地への冒険は3部作の完結編だったのですね。ヤバ! 私、2作目観てない! 2作目が上映されていたら引っかかったと思うので、地元では上映されなかったのかも知れません。うん、されなかったと言う事にしておこう(汗)。

 ちゃんと2の物語も簡単に説明してくれたので内容は理解出来ましたよ。2はお母さんが見つかってラスボスドラゴンにお父さんが殺されちゃう話だったみたいです。


 で、あらすじ紹介が終わって本編が始まります。この聖地への冒険のテーマは家族……かな。ヒックの相棒、トゥースにも恋人が出来て、主人公カップルも周りから結婚を勧められて……。その結果はネタバレなので書けませんけど、敢えて書かなくても分かると思います。この映画はファミリー向けの映画ですからね!


 ヒックとドラゴンを観たのが2010年の夏でした。と言う訳で、9年と半年ぶりくらいの彼らとの再開です。もうそんなに経っていたのですね……歳も取る訳だなぁ(遠い目)。

 父親を失ったヒックは暫定島のリーダーっぽくなっていましたが、まだまだ若造って言葉が似合う頼りない存在。2を観ていないので、いきなりお母さんがいて不思議な感じでした。


 この完結編の一番の売りはやはり白いナイトフューリードラゴンですよね。ネット辞書によると、この白ドラゴンの表現に苦労して製作期間が伸びてしまったのだそうです。その苦労の甲斐あって、とても神秘的なドラゴンが出来上がっておりました。

 彼女、ライトフューリーは警戒心が強く臆病な性格でトゥースも仲良くなるのに苦労します。どうしてそこまで警戒するのかと言えば、人間に捕まっていたんですね。そりゃ警戒するのも当然だなぁ。


 今回ヒック達が戦う敵は最凶のドラゴンハンター。典型的な計算高い悪役キャラでヒック達を苦しめます。最終決戦では目まぐるしくアングルが変わって目が回りそうになりました。敵が人間と言う事でガンガン卑怯な手を使ってくるんですよね。最後の最後まで勝敗が読めませんでした。


 この物語が家族をテーマにしたのと同様に、新しい生き方についても語られます。ドラゴンばかりになって故郷のバイキングの島が住み辛くなり、凶悪な敵にも狙われてヒック達は新天地を目指す事に。ドラゴンが悪党に利用されるくらいならドラゴンを安全な場所に移そうと言う流れになります。そこで出てくるのが聖地、ドラゴンが多く住むドラゴンのための場所。ヒックの父親が探していた伝説の場所です。


 映画ではその聖地も出てくるのですけどね、普通の人の想像する聖地ってイメージじゃないですから。よくこんなイメージを創造したなって感心するくらいです。映画の予告PVにも聖地のシーンが出てくるので書きますけど、聖地のイメージは洞窟です。日の光の入らない場所で、ヒカリゴケみたいなのが光を発している幻想的な空間でした。

 そこにはドラゴンがむっちゃ飛び回っていて、そこでトゥースは王様っぽい扱いを受けています。元々王子様っぽいポジションだったのかも知れませんな。


 CGの素晴らしさはさすがドリームワークスですし、ちゃんとあらすじを流してくれるのでこの映画だけを観ても話は分かると思います……多分。キャラクターの個性も豊かで、最初は戸惑ってもすぐに話に入り込めるはず。ライトフューリーとトゥースのちょっとずつ親密になっていく様も微笑ましいですし、ピンチになった時に支えてくれるヒックと恋人とのやり取りとか、見どころはたくさんあります。


 ヒックとドラゴンを知っている人も知らない人も楽しめる娯楽映画でした。この手の映画に抵抗がなくて、最後に幸せな気持ちになりたい人は選択肢に入れておいて間違いはないですよっ。

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