超可動ガール1/6

 この作品はすっごくセンスが古いです(褒め言葉)。オープニングから既に現代のセンスじゃないです(褒め言葉)。ヒロインの声もね、今時の選考基準じゃちょっと考えられません(しつこいようですけど褒め言葉です)。

 具体的に言うと、80年代後半アニメ臭がすごいんですよ。どっちかって言うとテレビアニメと言より当時のOVAですね。その雰囲気がすごい。具体例をあげるとエルフ17っぽい。この喩えが分かる人は間違いなく40代以上でしょう。分からなくていいのですけど。


 最近はまたにこう言うセンスの懐かしい作品が作られたりしますね。それだけアニメの歴史が熟成されてきたと言う事なのでしょう。最近と言うか、そう言う傾向はOVAジャイアントロボの頃からあったのかもですが。あれはいいアニメでした……(遠い目)。


 んで、この超可動ガール1/6はフィギュアが動くと言う作品です。コンセプト的にはフレームアームズ・ガールと同じですが、あちらは何故動くのか設定がしっかりとしていました。

 ですが、この作品のフィギアが動く原理は謎です。やれる事も常識を超えています。最初は謎の超科学で作られてるんだろーなと見ていたら、いきなり魔法を使うフィギュアが出てきて、更にはゲームの世界に主人公が取り込まれたのまで見て、私は考えるのを止めました。無茶苦茶ファンタジーだこれー!


 何でもありなんだなと理解した瞬間、更にこの作品が楽しくなりました。何も考えなくていい、現実的な辻褄なんて合ってなくていい。ただこの状況を楽しめばいいのだと。

 魔法を使うフィギュア、いいじゃない。ゲームキャラの当たり判定がそのまま有効、いいじゃない。可愛いフィギュアがわちゃわちゃしているのを眺めるだけでいいじゃない。もうそれしかありません。改めてすごい作品だなこれ。


 今の若い人にはこの古いセンスが逆に新鮮に感じられる事でしょう。それなりの年季を積んだ人には懐かしく感じられるはず。センスは古くてもフィギュアは3Dモデルで表現されていてしっかり現代基準でもありますし、波長が合えば楽しく見られます。私は噛み合いましたね! 

 このアニメ、2019年春アニメの中で一番楽しみにしているかも知れません。いやあ、掘り出し物を見つけた気分です。

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