シュガー・ラッシュ:オンライン

 この冬一番の話題作シュガー・ラッシュ:オンラインを観てきました。私、前作を観ていないんです。すごく観たかったんだけど観られなかった。

 で、~オンラインの予告を観たら次はネットの世界じゃないですか。グーグルとかツイッターが出てくる! 面白そう! と言う事で、頑張って観に行きました。


 映画を観て一番最初に感じたのは、予告と違う~っ! と、言うものでした。予告で見て想像していたものと微妙に違うんですよね。後でもう一度予告を見たらその理由が分かりました。映像と音声が違うんです。そのシーンに別のシーンのセリフをかぶせてる。改めて見るとすごく凝ってました。騙してるけど。どこがどう騙しなのかはネタバレになるので詳しくは語れません。是非劇場で確認してくださいね。


 後、この映画は長いです。色々詰め込んでる。もうね、詰め込み過ぎって言うか。そりゃエンディングスタッフロールも長い訳ですよ。多分余裕で10分超えてます。計ってないけど、体感的にそのくらい。本編の展開があっちこっちしますからね。一筋縄じゃいかない。メタギャグも多いですよ。ディズニーメタギャグ。私はちょっとしか分かりませんでしたけど、ディズニーマニアならきっともっと楽しめるのでしょうね。


 それでこの作品で一番力を入れていると思われるのがレースシーン。これが本当にすごいです。迫力満点で手に汗握ってハラハラ・ドキドキで。カメラワークもすごく凝っていてて最高のレースになってました。見どころのひとつなのは間違いないですね。スピード感も最高ですよ。


 前作を見ていなくても楽しめるかな? と言う部分は案外平気でした。何故なら今作では前作と別の世界、オンラインの世界に行くから。なので、そこに行くまでの冒頭のシーンは前作を知っていた方が楽しめると思います。

 そうそう、予告だとネットの世界が楽しそうだから遊びに行こうってノリなんですけど、これ違うんですよ。ちゃんとネットの世界に行きたかった理由がある。それを敢えて騙したのも戦略なのでしょうね。この映画は楽しいんだよって思わせるための。


 実際は結構シリアスなテーマが色々と組み込まれています。素直に話が進まない。素直に行きそうなところで壊してる。肝心のネット描写ですけど、やっぱり舞台装置扱いで物語に必要なシーン以外はそこまで密に描写していなかったような印象がありますね。ネットの闇の部分もサラッと流していますし。

 やっぱりこの映画はシュガーラッシュなので。2人が協力して、2人が仲違いして、2人が助け合って、2人が居場所を見つける。そんな話です。


 悪役だったラルフが前作の最後で映画ジャイアン的な成長をしているのでオンラインから見た人はラルフ悪いやつでもないじゃんってところからスタートなのですが、その状態で観ているから途中からどんどん彼の素の感情が顕になってくるところでえ? どしたん? って感じになってきます。この辺りの心境の変化は前作を見た人の方がすっと入り込めるのでしょうね。


 予告でかなり時間を割いていたディズニープリンセスは映画の中盤に出てきますけど、最後にもいい感じの活躍をします。よく考えてみたらディズニープリンスの方は映画には出てこなかったなぁ。その辺りも含めてのメタギャグだったのかも。男の影は薄いです、この作品内においても。そう言う時代って事なのかな。


 続編映画の定番のフレーズですが、前作を見ていなくても楽しめます。ただ、前作を見ているともっと楽しめるかと。今回は前作を見ずに観たので、前作を見ている勢とは違った感想になったかも知れません。


 色々詰め込んでいると書きましたけど、テーマも本当に色々詰め込んでいるんですよ。だからどう言う層にも響くものがあるんじゃないかなと思います。あ、恋愛は入っていなかったので恋愛シーンを求める層の需要は満たしてないかも(汗)。恋愛シーンを求めてこの作品を見る人はいないと思いますけど。そう言う意味ではあんまりデートには向いていないのかな?


 気になったところと言えば、最近のディズニーアニメは日本語版では日本語に書き換えて描いているのですが、この映画、とあるシーンでその日本語化がなされていなんです。そのシーンのところだけ英語表記。あれは意図的にそうしたのかなぁ。

 確かにあのシーンを日本語にするとちょっと間抜けですけど、うーん……。


 それとこの映画、ED後におまけシーンがあるんですけどね。ちょっと悪趣味です。個人的にはなかった方が良かった気もしますけど、この映画は最初から悪趣味なものだったんだよって敢えて言いたかったのかも(汗)。そう言う見方も出来ますからねー。いやあ、懐が深いですわ、色んな意味で。

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