前のエピソード――２０１８期待の秋アニメ

　この作品は毛色が変わっていて、平行世界をテーマにしています。だから最初はちょっととっつきが悪かったですね（※個人の感想です）。キャラ原案が桂正和氏なんですけど、パッと見そう言う風に見えませんでしたし（汗）。言われてみれば段々そんな感じに見えても来ましたけど。

　カクヨム的に言えば、この作品のＳＦ設定に山本弘氏が参加しているところにも注目と言ったところでしょうか？　

　この作品が変わっているのはテーマばかりじゃありません。ギミックも特殊で、平行世界移動のキーとなるのがラジオで、敵を倒す装備として出てくるのがウォークマンなんです。何この懐古主義。今どきのアニメでカセットーテープが活躍するとは思いませんでしたよ。

　そんな感じでかなり癖の強い作品となっております。見る人を選ぶのではないでしょうか。

　テーマが平行世界なので話毎に違う世界観に世界に行くのですが、今のところ変な世界観の世界にしか飛んでいません。現代世界とほぼ一緒で自分達の立場だけが違う、みたいなそう言う真面目な並行世界が今後出てくる可能性もなくはないのですが、ほとんどは思いっきり分かりやすく変な並行世界ばかりが出てくるのでしょうね、作風的に。

　ストーリーとしては平行世界の主人公が敵っぽいのを倒していて、それに現実世界の主人公達が巻き込まれると言うパターンを繰り返すみたいですね。多分終盤あたりでは現実世界でも大きな混乱に襲われるスケールになるのでしょう。主人公が幼い頃に突然いなくなった主人公の弟がキーになるんだろうなぁ。

　５人のメインキャラはそれぞれ個性豊かで何かしらの事情を抱えていて、その事情に沿った平行世界に飛んでいくみたいです。もしかしたらこの５人が集まったのにも何か設定があったりするのかも。主人公のちくわ推しにも理由付けがあるみたいですし。

　まだ始まったばかりなので物語の着地点は分かりません(※執筆時)。メインキャラの人数分の平行世界が描かれきった後にそれは明かされるのかも。

　ラジオの周波数で平行世界に飛ぶ設定ですが、一応現実のラジオでは合わせられない周波数が採用されているようです。そう言うところもちゃんと考えているんですね。

　エンディングテーマが壊れかけのＲａｄｉｏって言うのも洒落がきいてるなぁ。