前のエピソード――劇場版七つの大罪天空の囚われ人

　この作品は主人公のちおちゃんが朝通学する時に様々なトラブルに巻き込まれ、それを見事に解決しながら通学すると言う通学コメディです。勿論通学シーンばかり描写される訳でもないのですが、まぁ大体は通学シーンです。学園コメディでありながら、教室の描写は一切ありません（※執筆時）。

　私はこの話の原型を以前読んだ事があります。掲載されていたのは紳士の雑誌、ＬＯ（汗）。そう、この作者さんはアダルトな漫画出身なのです。いやはや、出世しましたなぁ……（遠い目）。

　今期ギャグアニメは、短編の話を引き伸ばさずにテンポよく繋げる作風のものが多く、この作品も内容によっては一話一話が短かったりします。毎回ではないですけど。今のところ最大３話なので１話辺りの密度は濃い方ですね、ゴクドルズとかと比べて。

　毎回様々なトラブルを解決しながら通学しているのに遅刻になっていない所から、一体どれだけ早めに登校してんだよって思うのですが、そこは突っ込んじゃいけない部分なのでしょうね。基本ふざけながら登校しているので、十分余裕を持って家を出ているのでしょう、多分。

　毎回登校するだけの話しでよくネタが持つなあと、感心しながらアニメを楽しんでいます。実際、キャラが増えるとそのキャラエピソードで話が動いていくんですよね。ベタな勘違いコントみたいな流れとかその先の展開が分かっていても面白いです。この作品、ハッタリをかまして上手くその場を乗り切るってパターンが結構多いんですよ。

　ちおちゃんの友達の真奈菜も中々の策士で、隙あらば親友を出し抜こうとしていたりと油断がなりません。そんな彼女のよく変わる顔芸、結構好きですね。特にたまに見せるやる気なさげな表情が私のお気に入りです。

　他にもスクールカースト上位の雪ちゃんや、ちおちゃんが更生させた元暴走族の安藤さん、カバディ部部長の久志取さんとか、一癖も二癖もあるキャラが次々に出てきます。安藤さんは意外と常識人枠なんですけどね……。

　学校の登校と言う学生なら毎日体験するその時間に少しでも思い入れがあったなら、この作品は楽しめると思います。下校時ならともかく、リアルな登校風景はそんなに楽しいものでもない事が多いものですけど、この作品を見ていると自分の学生時代を思い出したりしてちょっとノスタルジーに浸れたりも。

　と、言う訳でこの作品、私は毎週結構楽しんで見ています。