殺戮の天使

 この作品はアドベンチャーゲームっぽい展開で話が進んでいきます。そう、全然リアリティがないんですよね。ちょっとググってみるとやはり原作はゲームでした。


 リアリティがないと言う事は何でもありと言う事なんですよね。さっき死んだキャラが次のシーンで復活していてもおかしくない。ホラーがテーマなのですけど、リアリティを犠牲にしているので、そう言う意味ではあんまり緊張感がないですね。ご都合主義展開も無理やり納得させられそうで。

 不条理なゲームの世界観をそのままアニメにしたのは、ある意味画期的なのかも知れませんけど。


 ゲーム版を未プレイなので、アニメの展開とゲームの展開がどこまでシンクロしているのか分かりませんけれど、アニメだけを見ている感じではゲーム版に忠実に話が進んでいるのかな? と言う気はします。


 普通のゲーム原作アニメは普通のアニメ作品としても見られるように設定されていますし、ゲーム自体もそのゲーム世界内でのリアリティを元に制作されていますよね。それがホラーになると、リアリティはどっかに行ってしまいます。その世界観を受け入れられるかどうかで、この作品への印象は変わってくると思います。


 近年でリアリティがない作品と言えば、ゲーム原作ではないですけど、少女終末旅行がありました。あの作品は色々と面倒臭いところはない事にして話が進んでいましたよね。この殺戮の天使も色々面倒くさいところはない事にして話は進んでいきます。伝えたいのはギミックとその解決方法のみ、後は雰囲気だけ。序盤の展開上はそうなっています。


 アニメ化されるほど人気の作品と言う事で、ここから先の展開で深い流れになるのかも知れません。まだ序盤なのに敵とされるキャラが呆気なく死にすぎるのでこの先で死んだキャラが復活するんじゃないか? なんて思ってしまいます。展開は知らないんですけどね。


 謎は一応あるのですけど、って言うか謎だらけなんですけど、ゲームと違ってアニメは見ていれば勝手に伏線とか回収してくれるのでそこは楽ですね。あの設定はこう言う事なんじゃないか? と言う想像が当たっているかどうか、それの答え合わせを楽しみに見ていこうと思います。

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