日々徒然趣味日記

グラゼニ

　あの落合監督の息子さん、落合福嗣君が初主役を演じると言う事でも話題になったこの作品。プロ野球界を舞台にしたお仕事モノと言う一風変わった作風が受けてますよね。この作品を知ってプロ野球に興味を持った方も多いのではないでしょうか。

　プロ野球が舞台ですけれど、華やかな表側を描く作品ではありません。淡々と仕事をする職業人としてのプロ野球選手を描いています。だからですかねぇ、雲の上の人と言うよりは職業人のひとりとして見る事が出来るんですよね。主人公は中継ぎの投手でたまに活躍もするけれど、ここぞという時はよく打たれます。リアルですよね。

　ここまでは原作の説明でもあるのですけど、アニメも原作の良さをしっかり再現していて、その丁寧な仕事ぶりに好感が持てます。動きと音と声が入る事でより一層プロ野球の世界に入り込む事が出来るんですよね。まるでドキュメンタリーを見ているみたいで。

　で、話題の福嗣君の声の演技ですが、実にいいですよ。むっちゃ合ってます。もうね、ベストマッチですよ。彼、これからもいい仕事が回ってくるんじゃないかなぁ。他のキャストも見事にイメージに合ってますね。

　アニメの特徴として、手描きでは難しい部分をうまくＣＧで置き換えているのも印象的ですね。これは最近の風潮のようで「ピアノの森」でも演奏シーンの手の動きがＣＧになっています。今後は人の動きも随時ＣＧで表現されるようになっていくのでしょうね。

　この作品では投球モーションがＣＧでなめらかになって、その動きもつい目で追ってしまいます。本当に投げているって感じが伝わってくるんですよね。モーションキャプターにプロの人も協力しているんでしょうか？　これのおかげで、特にスター選手でもない主人公の動きもしっかり眺めていられます。

　プロ野球が舞台の作品なので驚異の男性率なのですが、ＥＤのヒロインはいつ頃出てくるんでしょ。女子が全然出なくても面白いので、そんなすぐに出なくても大丈夫ですけど。プロ野球界の裏側を描くと言う興味深い題材なので、知的好奇心が満たされればあざといテコ入れの必要はないんだなと実感しますね。

　最後にこの作品、深夜アニメなのにＯＰＥＤで歌詞が表示されます。いい歌詞だから読んで欲しかったのでしょうか。珍しいですよね。今期は「ひそねとまそたん」も同じように歌詞を表示しています。

　これは偶然なのか、今後歌詞表示深夜アニメが増える前触れなのか。いずれにせよ面白い傾向だなと思います。歌詞が表示されているとつい読んでしまいますしね。