ハクメイとミコチ
ハクメイとミコチ、制作発表の時点から面白そうなオーラが出ていましたよね。これ、面白いに違いないと私は直感で感じていました。この感覚はメイドインアビスの時と一緒です。デフォルメ系キャラデザインの作品にハズレなしの法則!
最初にこの作品を見て思ったのは漫画のコマ的な演出がうまいなと言うものです。こう言う演出はこの作品以外ではゲームなどで見た事はあるのですが、テレビアニメで見たのはこの作品が初めてでした。実際はこの作品以前にもあったのかも知れませんけど、ここまで頻繁に出てくるのはこの作品くらいじゃないでしょうか?
後、エンディングで作品内豆知識が出てくるのもいいですね。つい見入っている内に終わってしまいます。ははあん? さては製作者テロップを読ませないつもりだなぁ?(邪推)
とにかく丁寧に作られていてその質の高さに驚かされます。たまにアニメ化されるとその質に文句を言う原作ファンがいますけど、この作品に限ってそう言う人は出ないんじゃないでしょうか? 私は原作未読ですが、もうすっかりこの世界にハマっています。キャラクターがみんな生きていますよね。
最初、アニメを見るまではコロポックルみたいな世界観かなーと思ってたんですよ。実際に見てみると更にファンタジーでした。こびとが普通に文明社会を築いている世界で動物達とも仲良く共存している。危ない事もあったりするけれど、基本的には優しい世界。哺乳類や虫と会話出来るのに何故か鳥とは会話出来ない不思議な世界観。作物も基本リアルサイズなのに中にはこびとの大きさに合わせたものもあったり。色々と都合良く出来ています。ま、童話の世界だと思えば気にもなりません。
私がこの作品を見て思ったのはずいぶんと地に足の着いた世界観だなと言うものでした。こう言う世界観の作品にありがちな何をして生活しているのかよく分からない系のキャラがこの作品には出てこないんです。皆何かしらの仕事をして生計を立てている。しっかりと稼いでしっかりと使っている。飲み食いも結構豪快です。そうして誰もが人生を謳歌している。見ていて元気をもらえます。ファンタジーなのにとても生々しいんですよ。そこがいいなあ。
通貨が何故か日本円で通貨基準も現代日本の感覚に近いので、それがよりリアルに感じさせてくれるのかも。
世界観も設定もしっかりしていてどこにも文句のつけようのない作品にもし何か言うとしたら、これは原作の問題でもあるのですが、こびと達の足の表現ですね。
この作品のこびと達は足の先までまっすぐ棒のようになっていて、足が部位としてちゃんと足になってない事が多いんです。ちっちゃくてもちゃんと足になっていたらもっと好きになったになと思ってしまいます。好みの問題の話なんですけどね。
この作品を見ていると、地球人もあのサイズで誕生していたらもっと環境に優しい生活を意識出来ていたのかもって思ってしまいます。人の不幸はこのサイズで設計されたからなんじゃないかと……。色々と考えさせる奥の深い作品ですよね。何も考えずに見ても十分に面白いのですが。
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