劇場版 マジンガーZ / INFINITY

 3月の映画の日にこの映画が上映されていたので観に行きましたよ。映画はTV版から10年後の世界が舞台です。なので平和が戻ってきた世界から始まるのかと思ったらいきなり大規模な戦闘シーンから始まったのでびっくりしました。そう、まずはグレートマジンガー無双から始まるのです(バレ)。

 そこから語るとネタバレの嵐になるので極力控えたいと思いますが、知らず知らずの内にネタバレ要素が漏れてしまったらごめんなさい。


 結論から言うと面白かったですよ。雑魚機械獣とマジンガーのバトルはスピーディーで目が離せませんし、カメラワークがグリングリン動くので手に汗握ります。Dr.ヘルとの戦いがクライマックスに待ち構えていますが、クライマックスバトルは性能が拮抗しているので爽快感がなくてちょっと残念。仕方ないんでしょうけどね。


 今作のマジンガーは今の時代に合わせて3DCGで描かれているので作画的に嘘がありません。それでも無限に出てくるミサイルとか設定的に嘘が盛り沢山なのが楽しかったですね。これぞ漫画映画ですよ! そうしてジェットスクランダーの翼が切れ味良すぎ! もはや斬鉄剣レベルです。リアルに考えたら有り得ないですが、マジンガーだから良し! なのです!


 このマジンガー映画、頭空っぽで楽しめる作品かと思ったら中身は意外に深いテーマも扱っていて、ヘルの登場で混乱する国際情勢を人類の限界だときっぱりと切り捨てるんですナ。この映画を観るであろう客層を読んだ戦略です。ふ、深いやないかい。


 一旦ピンチになってからの大活躍はテンプレ通りの、いや、この場合は王道の展開で、とても熱かったです。こう言う派手なアクションはやっぱり劇場の大画面で見てこそですね。


 この映画で登場するオリキャラ、謎の少女リサ、彼女が人間を知る事がこの映画のメインの柱のひとつになっていますね。謎って言うか、公式サイトでもアンドロイドってネタバレしてますけど。アンドロイドだから最初に裸で出現した時に乳首がなかったのね、うん、納得。

 彼女、体の構成はほとんど生体部品で出来ているので、アンドロイドと言うよリサイボーグに近い感じなのかも。


 この子、オリジナルキャラお約束の展開を迎えます。まぁ、そりゃそうでしょうね。詳しくは書けませんけど。思ったより表情豊かで昭和映画の雰囲気を残している実にマジンガーらしいキャラでした。


 マジンガーらしいキャラと言えば登場人物がちゃんとマジンガーっぽくて良かったですね。後日談的な話なので弟のシローもすっかり大人に。10年後って設定だからなぁ。ボスなんてラーメン屋の店長になってるし。


 この映画、日産が協賛しているようで作中で日産車が頻繁に出てきますw マジンガーの世界で日産車が走る光景はちょっとシュールでしたw 運転席周りの再現度とかもかなり高いし、このまま日産のCMに使われても違和感ないくらい。これはスポンサーも大満足やろなあ。


 マジンガーZなので当然のように主人公が技を叫びまくりなのですが、最近の作品に慣れた人にはどう映るのでしょうね、これ。どうかこの昭和漫画映画ティストを楽しんで頂けたなら幸いに思います。

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