刀使ノ巫女

 この作品は6人の中学二年生の少女が異形の化け物から世界を救うバトル剣劇アクション作品です。作品に出てくる技は実際の剣の流派を採用していて、見る人が見たら感心する出来になっている……んじゃないかな? よく分かんないけど。


 これだけ書くとありがちなバトルモノだと思うじゃないですか。蓋を開けたら皆さんの想像するストーリー展開は1話序盤のワンシーンのみでした。

 その後はまず主人公達の剣技大会の描写があって、決勝戦で主人公の相手がいきなり自分達の組織のボスに斬りかかります。そこから逃亡劇が始まるんですなぁ。


 そう、メインのバトルは化物相手に戦うのではなく身内同士の戦いなのですよー。勿論それには理由があって、実は自分達のボスは化物に支配されていたのですって筋書きです。


 この作品のウリはやはりその独特のバトル表現ですね。まず彼女達は写シと言う技術を使ってパワーアップ及びダメージの無効化が出来ると言う設定です。何度も攻撃を受けるとその内写シが解除されてピンチになると言う、まるでゲームみたいな設定です。

 なので、普通に人間離れしたアクションで戦っていくんですよ。こう言う演出はアニメならではですねぇ。


 後パワースーツのようなS装備があるのですが、まだほとんど作中で使われていません。今後もあまり活躍しないのかも。そうだとしたら死に設定だなぁ。勿体ない。


 ボスが敵に乗っ取られているのを知ってるのは主人公達のみで、組織は純粋にボスの命令に従っているだけなのかと思っていたら、敵幹部はみんなそれを知っていて、敵のエキスっぽいものを身体に注入したりする幹部もいる始末。もう何が何やらです。


 今のところ敵ボスはむっちゃ強い演出をしているので、主人公は全く勝てそうにありません。ただそう言う力の差が歴然としたボスを最後には倒しちゃうアニメも多いので、この作品もそんなテンプレに乗っかるのだろうなと期待しています。


 いい意味でも悪い意味でもアクション作品の枠を超えない作品ですが、その王道の流れを安心して楽しもうかと思います。キャラ造形も結構魅力的ですしね。2クールあるようなのでじっくりとドラマを見せてくれそうです。


 制作にスクウェア・エニックスが噛んでいるのでゲームも出るみたいですね。スマホゲーですが。サービスが少しでも長く続くといいですねえ。

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