前のエピソード――妹さえいればいい。

　今のところ、タケシィ～♪だけが独り歩きしている感じのこの作品ですが、知らない人の為に簡単に説明すると往年のタツノコヒーローが集まって活躍する３Ｄアニメです。タツノコ版アベンジャーズですね。３Ｄの映像はまるでゲームのデモムービーのようです。すっかり慣れましたけど。

　世界観が違うヒーローがどうやって集結するかと言うと、そもそもそれぞれのヒーローの活躍する世界が敵によって滅ぼされるんですよ。それで行き場を失ったヒーローが辿り着くのが現代の東京なんですね。

　ちなみにヒーローは過去作品の寄せ集めですが、敵はこの作品の為に用意されたオリジナルの敵っぽいです。モブ敵の中には各ヒーローの世界でも出てきそうなのも出てきたりしていますけど。

　集結するヒーローは今のところ４人。みんなタツノコヒーローのど定番キャラです。ガッチャマンに破裏拳ポリマーにキャシャーンにテッカマン。キャラが若干少ない気がするのでもしかしたらまだ増える可能性もあるのかも。OPの全員集合の図でも何かスカスカしていますし。増えないかもですけど。

　このヒーローのキャラ付けが結構いい感じ感じなんですよ。真面目なテッカマンにお調子者のポリマー、ナイーブなキャシャーン、そしておっさんのガッチャマン。

　彼らが守るのが笑と言う少女なのですが、この子、コミカライズ版と性格が１８０°正反対なのだそうです。

　私はコミカライズ版の方は知らないのですが、そこでの彼女は明るくて元気な少女なのだとか。アニメ版では暗くてひねくれていて寂しがり屋で死にたがりです。どうしてこうなった……。

　何故敵が笑を狙うのかと言えば、彼女が願いを叶えるアイテムである『ケース』を手にしているから。願いを叶えるアイテムって今までにも色んな作品で出てきたと思いますが、それがまさかのおっきい鉛筆って言うのは斬新なんじゃないかと思います。所持者の心が具現化したので鉛筆の姿になっちゃったんです。ちなみに鉛筆としてもちゃんと使えますｗ

　タツノコヒーローが４人も集まってひとりの少女を守る話なので必然的に敵もまた強くなります。敵も少数精鋭で４人しかいないんですけど、彼らひとりでも４人が協力しないと勝てない程に強いです。敵の過去設定も一捻りしてあって、最初は正義の為に頑張っていたけれど、うまく行かなくて悪に走った、そう言うキャラばかりです。

　敵の数が少ないと言う事もあってどの敵も個性が強いのですが、一番個性が強いのはタケシィ～で視聴者の心を奪ったダミアン・グレイですね。彼は最初的か味方か分からないスタンスで現れてヒーローのひとり、ポリマーの武士に仕事を依頼していたんです。

　しかしその正体は敵のひとりだった。本性を表した彼は異形の鬼の姿をしていました。しかもその能力は相手の力や技を奪うもの。はっきり言って強敵です。

　物語も折り返し点を迎えてまだまだ先が見えません。キャラの過去の回想とかが終わったので、これからが本番と言う事で戦いは益々ハードに過酷になっていくのでしょう。

　毎回見逃せない展開が続いています。面白いので最後までしっかりと追い続けていこうと思います。