ようこそ実力至上主義の教室へ

 この作品は生徒の実力を数値化して、その結果で全ての生活ランキングが決まる学園が舞台の作品です。こう言う設定って結構ありがちですが、この作品の特徴は主人公のやる気のなさにあります。


 実際はかなりの実力を秘めていながら全く表にそれを出さない主人公。この主人公がどうやって襲いかかるトラブルを解決するのか、それを楽しむのがこの作品の面白さのひとつと言えるでしょう。


 最初、この作品を見始めた時、主人公の声優さんのやる気のない演技にイラッときたのですが、他の作品では普通の演技をしているそうで、この作品のために敢えてそう言う演技をしている事が分かった事でイライラもなくなりました。逆に言うとすごい演技力ですよね。


 この作品の設定、AからDにクラス分けされているのですが、Aが無茶苦茶有能でDが最悪最低限かと思ったら別に個人の実力ではそこまで差はないようなんですよね。正直どこでそこまでの差がついているのか分かりません。

 Aが優秀なのはともかく、Dをもっとアホばかりにしたほうがメリハリもついたのだけど、きっとそれじゃあ話が進まないんだろうな(汗)。


 この作品には一応目的があって、それが主人公の在籍するDクラスをAクラスにまで引き上げる事なのですが、アニメが終わりそうなこの時期においてもクラスの格付けは全く変わっていません。Dのすぐ上のCクラスの策略にさえ翻弄される始末です。この調子じゃあ、Aクラスにまで成り上がるなんて無理じゃないのかなぁ。


 主人公が実は謎の組織で育てられた優秀過ぎる人物と言う厨二設定なんですが、その能力は未だに全く全然発揮されていません。原作ではどうか分かりませんが、アニメで本気の彼を目にする日は来るのでしょうか? うーん。


 この作品、結構キャラはバラエティ豊かで、おかしなやつばかり揃っています。まともなキャラだけが敢えて揃えられたかと思うくらいまとも過ぎるBクラスを除いて、他のクラスには問題児が沢山出てきます。エリート志向のAクラスはお約束の高飛車キャラがいて、Cクラスはチンピラがクラスを支配しています。


 そんなCクラス、結構好き勝手やってるんですけど、あれが学園に良しとされてい言うのが本当に謎。バレないようにうまくやっている設定なのかもですが、アレがバレていないとしたら学園の管理能力だとザル過ぎるとしか思えないし、わざと容認していると思いたいところです。


 Cクラスのリーダーの龍園は常に黒人の同級生を連れていて、彼をボディーガードとしてこき使っています。このアルベルト君がネットでは謎の人気を得ているんですよね。キャラとしては面白いから分かるんですけどw


 もうすぐアニメは終わるんですけど(※執筆時)、物語的に言えば結局何ひとつ成果の得られないまま終わりそうな雰囲気です。ちゃんと一応のケリはつくのかなぁ? それを期待しながら最後まで楽しもうと思います。

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