2017期待の春アニメ
春クールアニメも一ヶ月が過ぎて、皆さんそろそろお気に入りの作品の取捨選択も済んだ事と思います。私も一ヶ月見続けて見るべき作品を自分なりに選別しました。
そんな訳でほぼ参考にならないと思いますが、私なりの春アニメの感想(継続視聴決定したもののみ)を述べたいと思います。今期は見たい作品が多くて困ってしまいますゾ。
ID-0
監督:谷口悟朗、シリーズ構成・脚本:黒田洋介と言うベテランスタッフを揃えた堅実なオリジナルSF3Dアニメ。SF3Dアニメと言えば最近の作品ではシドニアの騎士がありましたけど、3DとSFは相性が良いのかも知れませんね。
まだ解明され尽くされていない未知の物質が実用化された未来、その物質が埋蔵されている宇宙鉱山の資源採掘を話のテーマにお尋ね者ばかりが集まったいわくつきの資源採掘会社に成り行きで所属する事となった主人公が奮戦するお話です。
スタッフ名だけで選んで間違いない作品。テンポも良くてすごく面白いです。SFが苦手でなければ是非。
アトムザ・ビギニング
原作は月刊ヒーローズで連載中のアトムの前日譚を描く作品です。若い頃の天馬博士とお茶の水博士が共同でロボットの研究をしていたと言う筋書きで2人が共同で作ったロボットA10-6の活躍を描く物語となっています。A10-6ってアトムって読めるんですよね。監督が私の好きな佐藤竜雄監督なので安心して楽しめます。アトムを知らない世代もアトムを知っている世代でも楽しめると思います。面白いですよ。
アリスと蔵六
原作は月刊COMICリュウで連載されている作品。幼女とおじいさんと言う組み合わせが新鮮な異能バトルモノ。アリスと蔵六というタイトルから主人子はアリスって言うんだな!と思ったらアリスは能力の種類の名前で、主人公の女の子の名前は紗名と言う名前でした。能力の表現が結構新鮮で、能力を使う時は周辺に特殊なオブジェクトが空中に浮かぶんですね。面白いです。
有頂天家族2
前作が評判だった作品の2期。原作は「四畳半神話大系」などでお馴染みの森見登美彦さんによる小説。私は1期は見ていないのですが、1期が評判と言うのは知っていたので興味津々で見てみたら、すごく雰囲気が自分好みで一気に気に入りました。
たぬきが人間に化けて人間に紛れて暮らす京都が舞台。たぬきと人間と天狗と胡散臭い存在が繰り広げる騒動が丁寧に描かれていて安心して楽しめます。
エロマンガ先生
原作は俺の妹がこんなに可愛いわけがないの伏見つかささんによるライトノベル。主人公は高校生ながらライトノベルで作家デビューしています。その小説の絵を担当しているのがエロマンガ先生なんですね。このエロマンガ先生と言うのが主人公の妹なんです。血が繋がっていなくて引きこもりで中1の妹。まさにそれなんてラノベって設定がてんこ盛りです。お約束のように可愛いですしね。今、物語では主人公のライバル(?)の山田エルフ先生も登場してニヤニヤが止まりません。
主人公がラノベ作家って事でカクヨムユーザーにも興味深く楽しめるんじゃないでしょうか。業界ネタもチラホラと出てきますしね。
カブキブ!
原作は榎田ユウリさんの同名小説。歌舞伎好きの主人公が自分の通う高校に歌舞伎部を作ろうと奮戦するお話です。テンポが良くていい感じです。歌舞伎の知識も自然に覚えられますし、物語の展開もスムーズなようで色々とトラブルもあったりして引き込まれます。
GRANBLUE FANTASY The Animation
グラブルで有名なスマホゲームのアレが原作です。流石サイゲは資金が潤沢なのであの絵柄でしっかりとアニメにしてしまっています。はっきり言ってすごい。私はゲームをしていないので展開がどこまで忠実なのかよく分かりませんが、王道ファンタジーっぽくて安心して楽しめるのではないかと思います。
クロックワーク・プラネット
原作は榎宮祐さん、暇奈椿さんのライトノベル。時計仕掛けで再構成された地球が舞台と言う独自の設定が光る作品です。正直言って設定が荒唐無稽過ぎるため、ネタアニメとして見ています。特異な設定はともかくとして、主人公とパートナーのオートマタのニヤニヤなやり取りをニヤニヤしながら楽しむ作品ですね。異論は認めます。
サクラクエスト
過疎化した集落のかつて流行っていたミニ独立国家をもう一度盛り上げようって展開のオリジナルアニメです。今はまだ仲間が集って上手く噛み合っていない感じですが、これが徐々に上手くまとまって最後は盛り上がる事になるんだろうなと思いながら見ています。
過疎とは言ってもそれなりに産業も人口もある設定なので、あまり田舎の限界感は感じません。元気な人達も多く出てきますしね。深刻になりすぎないシリアスさがいい感じです。
サクラダリセット
今期一番頭を使いそうなアニメ。原作は「階段島」シリーズなどで知られる河野裕さんのデビュー作。実写映画も同時公開と言う意欲作です。住人の殆どが能力者と言う架空の街「咲良田」を舞台に展開する青春サスペンス(?)です。主人公は記憶を失わない能力者。ヒロインは時間を3日巻き戻せる能力者。タイトルのリセットはそこから来ています。主人公が頭脳をフル回転させてふりかかかる問題をヒロインとともに解決していきます。
普通の物語で異能力と言うと戦闘に特化したものばかりですが、この作品に出てくる能力は声を届かせたり、情報をエネルギーにしたり、情報を維持し続けたり、子供を生成したり、猫の意識に潜りこんだりと、多種多様です。戦闘にも使えそうな、物を消す能力の保持者や能力をコピーする、なんて人も出てきますけどね。今後も様々な能力者が出て来て主人公と対峙するのでしょう。
独自の台詞回しなどから演劇を見ているような感じで楽しめます。一味違った作品を見たい方にオススメです。
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?
原作は枯野瑛さんによる同名ライトノベル。とある理由で人類が絶滅した世界を舞台に、ひとり生き残った唯一の人間の主人公と妖精兵達のと触れ合いを描いた物語です。
タイトルから今後の展開が容易に予想出来ますが、今のところはまだ悲惨な展開は見せてはいません。これからどんどん大変な展開になっていくのでしょう。人間の絶滅した世界ので周りの種族はみんなファンタジーに出てくる異生物になっています。
どうしてそんな生物が溢れているのか、最初からそう言う設定だったのか、アニメで語られるかどうかは分かりませんが、原作がラノベだし、最初からそう言う世界と言われても納得せざるを得ませんね。
進撃の巨人 Season 2
お馴染みの進撃の巨人の第2シリーズです。相変わらずの高クオリティに安心して見る事が出来るでしょう。物語はさらに悲惨さを増してノンストップで進んでいきます。明らかにされる謎、新しく生まれる謎。謎が謎を呼んで毎回ハラハラ・ドキドキの連続です。前期が好きだった人は間違いなく楽しめます。ただ、この2期から見始めようとする人は訳が分からなさ過ぎてついていけないかも(汗)。
神撃のバハムート VIRGIN SOUL
原作はサイゲの有名スマホゲーム。好評だった1期の続編です。前期はそのクオリテ期の高さに視聴者が度肝を抜かれたと言う伝説を残しています。その作品の2期なので当然のように高クオリティです。流石サイゲのアニメは資金が潤沢だぜ!
よく動くし、キャラは魅力的だし、世界観に違和感さえ抱かなければ最高のファンタジーアニメです。私は1期を見ていないのですが、それでもすんなりと作品を楽しむ事が出来ました。オススメです。バハソウル!
正解するカド
この謎過ぎるタイトル! 見るまでさっぱり内容を把握出来ませんしたが、流石東映が満を持して発表したオリジナル3Dアニメだけあって何もかもが規格外でした。脚本に「2」「know」の野崎まどさんを迎え、本格的なSFとして制作されています。
この宇宙とは違う別の世界からやって来た巨大立方体に巻き込まれた主人公が立方体から出現した意識体とコンビを組んで人類に対して正解を問うと言うファーストコンタクトものです。リアルに拘った設定がリアリティを生んで先の読めない物語はとても面白いです。テーマ的にも深い所を描いてくれそうです。
ゼロから始める魔法の書
原作は虎走かけるさんによるライトノベル。獣人の傭兵と魔法を生み出した魔女のコンビが世界を滅ぼしかねない魔法の書であるゼロの書を探して旅をする物語。
魔女狩りが行われていた中世をイメージする世界での冒険を丁寧に描写しております。まだ物語は序盤なので淡々と進んでいますが、今後は面白くなる要素を感じています。
ソード・オラトリア
紐神様で話題になったラノベ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の外伝が原作のファンタジーアニメです。
私は元ネタの方の作品を見ていないのですが、そんな初心者でも楽しめる作品になっています。ただ、元ネタを知っている方が何倍にも楽しめるんだろとうなと感想サイトの反応などを見ると感じます。
つぐもも
原作は月刊アクションで連載中の人気マンガ。平凡な少年だった主人公が母の形見の帯の付喪神との出会いによって次々に起こる怪事件他立ち向かう事になると言う妖怪(?)退治モノです。物語の展開が90年代アニメのノリなので実家に戻ってきたような安心感を覚える作品となっております。意外にシモネタ要素が多いので苦手な人は苦手かも。明るいシモネタですけどね。
夏目友人帳 陸
言わずと知れた夏目友人帳の6期です。もうね、言う事ないです。クオリティは相変わらずです。ほっこりしたい方は是非見てください。流石に6期ともなると名を返す妖怪はあまり現れませんね。今後は頻繁に出てくるのかも知れませんけど。
sin 七つの大罪
これテレビで放映しちゃっていいの? なエロアニメ。原作はホビージャパンのオリジナルキャラクターコンテンツなのだそうです。何とこの作品、乳首無修正(AT-X版)です。流石に地上波放送では謎の光が入りまくりみたいですが。天使も悪魔も人間も乳首見せまくり。どんな乳首か知りたい人は円盤を買ってね。この商売上手さんめ!
ナイスバディな悪魔と闇堕ちしたルシファーが魔王の座を争うお話なのですが、とにかくエロいのでヤバイです。私の好きなキャラは眼鏡のベリアルですね。高飛車ナイスバディメガネさん好きなんですよ。強そうでいて、実はそこまで強くもないって言うところもいいですナ。
信長の忍び~伊勢・金ヶ崎篇~
タイトルは変わっても中身は同じ。忍者の千鳥ちゃんの活躍を愛でるアニメです。5分の中の情報を詰め込みつつ、ギャグもキレッキレ! 戦国時代って本当に面白いですね。
ひなこのーと
今期の日常アニメ枠。きららっぽいけどきららじゃない限りなくきららっぽい原作は「月刊コミックキューン」で連載中の4コママンガです。
人と話すのが苦手で極端なあがり症の主人公がその性格を治すために演劇に取り組む姿を描いた物語。個性豊かなキャラクターと細かいネタが面白いです。かなり頻繁にキャラがSDになってやり取りするのですが、そこも可愛さにも注目です。
後、OPEDの変速リズム&早口が癖になります。聴くのはいいですけど、歌の難易度はむちゃくちゃ高いですよこれ。
武装少女マキャヴェリズム
「月刊少年エース」連載中のマンガが原作のバトルアクションモノです。武装少女が男子を矯正する学園に放りこまれた主人公が自慢の武力で学園を支配する少女を倒してい行く物語です。バトル描写とギャグ要素と恋愛要素とエロ要素が程良くブレンドした何も考えずに楽しめる作品となっています。あまりシリアスな作品ではないので真面目に見るものではないかも。主人公が勝つとヒロインはすぐに堕ちますしね。
このノリが楽しめる人向きの作品です。私は楽しめました。
フレームアームズ・ガール
コトブキヤ販促アニメ。事ある毎にCMっぽい演出が入り込んできます。原作と言うかコトブキヤが展開中の人気プラモデルシリーズがフレームアームズ・ガールなんですね。展開的に言えばトランスフォーマーみたいなものかも。
物語は主人公の家にドローンがフレームアームズガールの轟雷が届けられたところから始まります。轟雷を目覚めさせられたのが主人公だけと言う事でそのバトルデータを取ろうと、その後、主人公の家に次々と他のフレームアームズ・ガール達がやって来ます。そこでガール達との楽しい日常が繰り広げられていくんですね。
ガールズ達のデザインが常にパンツ丸見えなので逆に恥ずかしくないと言うか、潔いと言うか……(汗)。ガールズ達と言う事で百合要素もかなり露骨にあったりします。これが苦手な人には向いていないかも。大家さんが色んな物を主人公にくれたりとかシュールな展開が意外に多いのも特徴です。
バトル展開は基本仮想空間で行われます。ビルドファイターズみたいな感じですね。プラモの出来が兵器の性能に影響するところも似ています。ガールズ達が3Dキャラと言う事もあって結構キビキビと動きます。ただ、今のところ一発当たれば勝ちと言う大雑把なバトルので緊迫感のある戦闘は期待しない方がいいのかも。
Re:CREATORS
「BLACK LAGOON」の広江礼威さんと、「Fate/Zero」「アルドノア・ゼロ」などの監督を務めたあおきえいさんによる完全新作オリジナルTVアニメ。
創作物語のキャラクターが現実世界に出現してバトルを繰り広げる作品です。現実世界に現れるキャラクターは千差万別でアニメから出てきたり、ゲームから出てきたり、ラノベから出てきたり……でもアニメから出てくるキャラが多いのかな?
その現象を引き起こした軍服の姫君が黒幕となって物語をひっかき回していきます。
主人公は自身も創作の趣味がある眼鏡少年です。何故か出現する物語の元ネタを全て知ってるという特徴も持っています。
執筆時はまだキャラクターも出揃ってはいないのですが、どの創作キャラもその作品内で一番人気のキャラだけあってみんな個性豊かです。これからどんな展開が待っているのか楽しみです。
ロクでなし魔術講師と禁忌教典
原作は羊太郎さんによる同名ライトノベルです。魔術と科学が共に発展した世界「ルヴァフォース」、その中でも400年の歴史を持つ名門魔術学院を舞台に、“ロクでなし”と呼ばれる魔術講師・グレン=レーダスの活躍を描きます。
ネット内ではこの作品で出て来た「ズドン」と言う言葉が微妙に流行っていますwこれはズドンの一言で魔法を発動させた敵の台詞なのですが、使い勝手が良いので流行っている模様です。
タイトルのロクでなしっぽい主人公の言動は尺の関係か数話で姿を消して、今ではすっかり頼れる先生になってしまっています。タイトルにするくらいなのですからもう少しロクでなし成分を楽しみたかったと言うのが本音かな。1話のロクでなしっぷりがまだ印象に残っているから余計にそう感じるのかも。
笑ゥせぇるすまん NEW
あの笑ゥせぇるすまんが復活です。とは言え、もはや知らない人も多いのでしょうね。原作は言わずと知れた藤子不二雄A 先生。
OPがね、すごくポップでいい感じなんですよ。作品世界にも合っていますし。作品内容は少し黒さがマイルドになったかな? と言う印象なんですけど、初めて見る人にはあのくらいがいいのかも知れません。
ひとつ難点を上げるとすれば、お馴染みの「ドーン!」のシーン、ちょっとアップ過ぎると思うんですよね。ここは前作の方が良かった。もっと体全体を見せるべきでしょう。NEWの「ドーン!」は何しているのか分かり辛いです。
以上、春アニメの現時点での簡単な感想でした。冬アニメに比べ、好みの作品が多く追いかけるのが大変です。予算の潤沢な作品も多く、万策尽きないか心配になってきたり(汗)。
今期を俯瞰で眺めると、ラノベアニメが多いですね。しかも異世界転生モノはなし。みんなその世界の元からの住人で意外とTUEEE系主人公はいない様子。強いけどしっかり弱点のある主人公が多いですね。もうチーレム作品は飽きられてきたのでしょうか? 異世界転生やチーレムが苦手だったのでこう言うそれ以外の路線が並ぶと全部見てしまうじゃないか。何てこった。
ギャグを除けば世界観で頭おかしいと言えばクロックワーク・プラネットくらいで、ファンタジー作品とか世界観で魅せてくれる作品も多いですね。
本格的なシリアス大作ではやはり「正解するカド」は外せません。SFでは「ID-0」も良質なSFとして期待出来そうです。
そして2期ものは全ていいですね。「有頂天顔族2」「進撃の巨人」「夏名友人帳」どれも外れはありません。見ていませんけど「ベルセルク」も出来はいいのではないかと思います。
「Re:CREATORS」や「サクラダリセット」も作風が合えば間違いなく楽しめるはずです。大体オススメするとしたらこのあたりでしょうか。
個人的に好きなものと言えば「つぐもも」「カブキブ!」「フレームアームズ・ガール」「アリスと蔵六」などもいいですね。
「sin 七つの大罪」はエロ過ぎるので注意が必要ですw見る人は周りに誰もいない事を念入りに確認してから見る事をオススメします。
それにしてもよくこれ企画が通ったなぁ……(汗)。
と、言う訳で魅力的な作品の多い今期アニメ。皆さんも是非楽しんでくださいね。
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