数霊シリーズ

 数霊かずたまシリーズは深田剛史さんが書いている私が唯一追っている小説のシリーズです。作者名を聞いてもピンとこないと思う人が多いと思いますが、著者の本業は小説家ではなく整体師であり古神道研究家です。なので内容もいい加減なものではなく本物の知識に裏付けされたスピリチュアルノベルとなっています。


 この物語の一番最初の本は小説がメインではありませんでした。数霊を紹介するためにコーナーの一部が小説仕立てになっていたに過ぎません。きっとその小説部分が好評だったのでしょうね。次の書籍から完全な小説として発表されていきました。


 数霊とは名前に宿る数字の力と考えてください。どんな言葉にも数字の力が宿っていると考えるのが数霊の考え方です。言葉を数字変換して物事に隠された真理を読み解くのが数霊です。世界は数字によって動いていると言う訳ですね。


 で、この数霊シリーズなのですが、内容が多岐に渡っていて実に面白いんですよ。数霊から読みとく神界、霊界の真相や陰謀論、人はどう生きるべきかと言う道徳的な側面もありますし、現代世界を舞台にしているので現実に起こった事件や災害も作品内に反映されています。この出来事の裏にはこう言う数霊的な意味があったと霊的解釈がなされているんですね。


 舞台も最初は日本国内だけで進むのですが、話が進むとエジプトに行ったりエルサレムに行ったりトルコに飛んだりとかなりスケールが大きくなります。

 主人公達が行っているのは主に封印された神々の復権なのですが、神様と人間達の共同作業でそれらが行われる姿を読むと本当に感動します。


 数霊を扱っているので計算式もたくさん出てくるのも特徴のひとつです。作中で主人公は神様から宿題を出されるのですが、最初はすごく暗号じみているんですよ。それをひとつひとつ紐解きながら真相に迫っていく、この過程もまた推理小説を読んでいるみたいで面白いんです。


 後、私がこの小説を気に入っている理由のひとつに小説内ツッコミが面白いって言うのがあるんですよ。この小説のような面白い小説内ツッコミの入った作品を書くと言うのが私の執筆目標のひとつになっていますね。


 数霊シリーズの面白さは見る人が見ればそのタイトルを見ただけでも感じる事が出来るかと思います。


『数霊』

『数霊 臨界点―祝 瀬織津姫 封印解除』

『数霊 天地大神祭―祝 ツタンカーメン王 再立』

『数霊 日之本開闢―祝 天照国照彦天火明奇魂饒速日尊』

『数霊 弥栄三次元―祝 諏訪大神建御名方刀美恵美須尊』

『数霊 ヱビス開国―祝 白山菊理媛 八次元開放』

『数霊 時空間日和―祝 国常立大神始動 次元反転』

『数霊 遷都高天原―祝 飛騨神岡大神宮群 神検出』


 物語はまだ続いているようですので、今後の続刊も期待せずにはいられません。詳しい内容についてあまり語ってはいませんが、もし少しでも興味を抱いたなら是非読んでみて欲しいと思います。

 その手の知識がなくても普通の小説として読んでも面白いですからね。

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